セルマネジメントのあれこれ

若者が会社を辞める理由は? -ちなみに20年前から離職率は変わらない。

離職率は20年前から変わらないようだが、離職の質が違うという話もある。その違いは、昔と比較して今の若者には「隣の芝生が青く見える」というのがよりリアルに見えていることが関係しているのではないか。

1.今の離職率と昔の離職率を比較してみた

今、若者の離職率が高いということで、なぜすぐに若者は会社を辞めるのか、などという論争はよくありますよね。そもそも離職率って昔はどうったんだろうと思って調べてみるとこんな興味深い記事がありました。

若者離職率は20年以上前から変わっていない
若者が就職して3年以内に離職することを指す「7・5・3」現象は、実は1990年代前半からともいわれる。昔は、精神的にはタフな若者が多かったものの、いま以上に就労環境が非常に過酷だったり、職選びのインフラが不十分だったりということもあって、離職率は今とあまり変わらない。しかしその質を考えれば、十分な就活インフラが整備された状況下での現在の高離職率には、深刻な問題が内包されている。景気低迷による求人数の低下はもちろん、行き過ぎた売り上げ至上主義による過酷なノルマ負荷。経費削減による人材育成の貧弱化など、である。ブラック企業はその象徴のように扱われているが、日本の将来を考えると、現状の若者離職率の高さは、企業の存亡危機の顕在化ともシンクロし、看過できない深刻な問題と捉える必要がある。

参考文献:瓦版

なんと若者の離職率は20年以上も前から変わっていないそうです。ちなみに上記文章は大卒3年以内の離職率データを元に書かれていました。なのでここでは若者の定義を大卒3年以内とします。現在、厚生労働省が出している資料(http://www.mhlw.go.jp/topics/2010/01/tp0127-2/dl/24-02.pdf)を見てもやはりそうでした。20年以上前から若者の離職率は変わっていないというのは事実。20年前というと1996年です。大学卒業が23歳ぐらいなので、20年前に大学卒業した人は現在43歳。大卒3年以内と考えると43〜45歳ぐらいということになります。「最近の若者は・・・」と言っている人も大卒3年以内に会社を辞めていた可能性が十分にあることが判明。

ただ参考文献の瓦版さんの記事の通りであれば、同じ離職率でもその質は変わってきているということらしいです。ただ参考文献は若者を批判するものではなく、環境があまりよくないという内容でまとまっています。「最近の若者は・・・」という人たちは何なんでしょうか。ちなみに僕は30超えているので、ここでの若者の定義には当てはまりませんし、おそらく一般的に言われる若者という枠にももう入らないのかと。。

参考までに各年代の大卒3年以内の離職率はこちら。近年、若者の離職率が下がってきている模様です。
1987年〜1994年:24%〜28%
1995年〜2006年:32%〜36%
2007年〜2012年:29%〜32%
*おおよその数値

2.なぜすぐに会社を辞めるのか

昔も今も離職率自体は変わらないことがすでに判明してしまいましたが、離職率にも質があるということですので、その辺を鑑みて最近の若者が会社をすぐに辞める、現代ならではの理由について考えてみます。

僕が一番最初に就職した職場でも数ヶ月ですぐに会社を辞めてしまう人は何人かいました。「辞めるの早いなー」とは思いながらも、まぁ決断するなら早い方がいいのかな、なんてことも考えていました。ただ辞める理由を周囲から聞くと、あまり前向きな退職ではありませんでした。あくまでも周囲から聞いた話ですが。辞めようと思った原因はネガティブなものでもいいと思いますが、本当に辞める時は自分の人生にとって前向きなものにした方がいいんじゃないかなと思います。

ちなみに僕は10日で辞めたことがあります。正社員ではなく業務委託契約(営業マン)だった上に、当時30手前でしたので今回の若者の定義には当てはまりませんが。その会社はスタッフのほとんどが業務委託契約だったと思います。

僕が10日で辞めたことについては、関係者に多いにご迷惑をおかけした点で、申し訳なかったなと思いますが、100%辞めて良かったなと思いますし、辞めていなかったら多分今頃後悔していたと思います。

若者の定義から外れている、かつ個人的な話になりますが、後の文章につながるので、僕がその会社に入った理由と辞めた理由を書いておきます。

僕がその会社に入った理由は、営業を学びたかったことと、独立支援制度があって、実績を積み上げた人に対して起業する際に手厚い支援があったことにメリットを感じていたからです。そして辞めた理由は、教えてもらっていた営業方法(ガツガツ営業)が自分に合わなかったことに加え、なぜか長期の四国遠征が早々に決定的になったためです。

もともと起業したいと思っていたのですが、起業には人にモノを売ることができるような営業力が必要だろうと思っていたので、その会社で勉強しようと入りました。10日間、短すぎですが、辞める直前までやる気はありました。

ただ、実際に営業をする中で自分の中にどうしても譲れないことがあり、その譲れないことを譲らなければその会社で結果を出せないことに早々に気づきました。譲れないことというのが営業のやり方と直接関係のあることだったのでどうしようもない状態でしたが。そんなことで悩んでいた矢先に東京を離れて四国行きを告げられました。

当時、東京で3ヶ月の連結セミナーを受けていたこともあり、それを途中で切るのにものすごく抵抗もありました。この四国行きがだいぶ自分の会社を辞めたい思いに拍車をかけたのは事実で、これがなかったらもう少し後にずれていたかもしれません。

そんなこんなで、わずか10日間で会社を辞めるにいたったのですが、これは営業方法が自分に合わないから辞めたとかいう単純な話ではなく、自分の将来やりたいことや、その道での成功の仕方などをいろいろと考えた上で、辞めることが有効だと思ったから辞めたというのは間違いなくあります。

多少自分に合わなくても自分が成功するために優先度の高いものであれば、多分辞めてなかったかなと思います。何せ面接のために、知り合いのアナウンサーにお願いして話し方や発声の指導をしてもらっていたぐらい気合い入れて入った会社でしたから。。

ただ何はともあれ、自分の譲れないことをやってまで何かを成し遂げる必要はありません。何かを得るために何かを捨てなければいけない時もありますし、その捨てなければならないものが今の仕事だった、ということも往々にしてあると思います。

10日間で辞めた会社の前に勤めていた会社は6年半いましたが、とても意心地の良い会社でした。給料は普通でしたが、人間関係はすごく良かったですし、仕事内容もまずまずよかったですね。

そこを辞めた理由はもっと自分にわがままになって、自分がやりたいことで生きていきたいと思ったからです。まぁ会社を辞めたあと、当時考えていた通りにものごとを実行することができずにそのまま無職になって、転職先を探すハメになったのが実際のところですが。笑

でもその時でさえ後悔はなかったです。ずるずるなんとなく同じところにいるよりはよっぽどいいと思っていましたし、何よりとりあえず無計画ではありますが、行動に移せた自分を自分で評価してあげました。

だいぶ自分の話が長くなりましたが、じゃ一般的な話としてなぜすぐに会社を辞めるのかですが、瓦版さんによれば昔は仕事環境が過酷だったりしたことが挙げられたようですが、今はそうでなくてもガンガン辞めますよね。

「甘い」という意見もありますし、僕もそう思う反面、今の人って昔より個人で夢を追うことの可能性が広がっている思うので、どうしても理想が高くなることや、他人の充実感がSNSで見ることができたりするので、昔と比較して「隣の芝生が青く見える」というのがよりリアルなのではないか、そしてそういう今の自分の居場所と理想の居場所のギャップが昔より開いてきていることで仕事を辞めたくなるのではないかなと思います。

3.すぐに会社を辞めることが正解かどうか

すぐに会社を辞めることが正解かどうかについての個人的見解としては、
「すぐに辞めて正解、ただし、自分の将来のためということが明確なら」
です。

自分の将来のために今何やるべきことと、実際に今やっていることにギャップがあって、人生の時間をうまく使えていないと思えばすぐに辞めてしまえばいいと思います。

ただ、今までに期待してくれた人たちや、育ててくれた人にはしっかりと感謝と詫びの気持ちを持ち、これからの人生を頑張りましょう。どこかでばったり遭遇したときに、「やっぱりあいつはダメだ」と思われないように、自分の生き方で輝くことを決意してそれを実行できたらいいと思います。



プロフィール

田中亮行
田中亮行
「やりたいことをやれる自分になりたい」そのために必要なことが“セルフマネジメント”だと考え、日々研究するようになりました。このブログはそんなセルフマネジメントについてアウトプットする場として作りました。
普段は企業のホームページのコンサルティングやデザイン・開発をしています。
ソーイ株式会社 代表取締役
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