フリーランスとセルフマネジメントby アキユキ

フリーランスのお役立ちブログ+モチベーションを高く維持するためのセルフマネジメント術

フリーランスWebデザイナーの見積書の作り方

僕の見積書の作り方を教えて欲しい、というコメントをYouTubeでもらったので、フリーランスWebデザイナーの僕がどんな感じで見積書を作っているのかをシェアします。

参考になる部分とならない部分は正直ありますが、良いところだけ切り取って参考にしていただければと思います(´ε` )

見積もり項目

どんな見積項目を見積書に書くのか、これはWebデザイナーによって大きく変わるところだと思います。僕は正直ざっくりな項目しか見積もり内容には書いていません。

例えば以下のような項目ですね。

  • 企画
  • デザイン
  • 開発
  • 公開準備 / テスト
  • WordPressマニュアル

他にも必要応じて付け足しますが、だいたいこのくらいです。ちなみにWordPressで制作することが多いので、WordPressマニュアル作成の項目を入れています。

僕の場合は結局細かいことを書いてもクライアントにはわかりづらいという点と、ページ単位では見積もらないので、その点でもざっくりした項目での見積書になっています。ただ見積書の項目には書きませんが、要件や別料金になる対応などについては、提案書や見積書条件に記載しています。

見積もり金額の算出方法

先述した通り、僕の場合はページ数は関係ありません。

基本的には全体のボリュームからどのくらいの工数がかかるかを算出して自分の時間単価の基準をかけ合わせて決めています。

ページ数で1枚あたりいくらと決める人も多いですが、それはクライアントにとって比較がしやすかったり、料金イメージがつかみやすいからであって、営業段階としてはいいのですが、実際の提案で出す見積もりはページ数は関係ないので、それはやりません。

同じ1ページでもボリュームが変われば工数は変わりますからね。1ページ単位の金額を記載して全体ページ数をもとに算出した見積書を出してしまうと、ページ数をクライアントの方で少なくする(その代わり1ページあたりのボリューム増える)となった場合、結構つらいです。

時分の時間単価と工数で決めていますが、ただ、営業したときの受注確度、予算感、将来性を考えて多少は時間単価を修正することはあります。

一方で時間単価ではなく、バリューに対して金額を決めるというやり方もあります。

この話を解説するためにまず、人月単価と日本の多重下請け構造の話をします。


Web業界では時間単価と同じような言葉で人月単価というものがあります。1ヶ月1人をフル稼働していくらかっていう、時間単価を1ヶ月間積算したときの値とイコールなものが、人月単価です。

これはもともと日本のSI業界(システムインテグレーション)が多重下請けに構造になっている点において、特に発達した費用算出方法だとも指摘されています。(本当かどうかは不明ですが、総務省の情報通信白書にそのようなことが書いてあります)

多重下請け構造というのは元請けから1次2次3次と、、下請けの階層が深くなることです。例えばアメリカとかだと昔は多重下請け構造もあったみたいですが、今は結構なくなってきていて、日本はSI業界においてはこの多重下請け構造が特徴的らしいです。

この多重下請け構造のメリットは、必要なときだけ部分的に外部に仕事をふるということです。いわゆるスポット中のスポット案件なわけですが、そうなると下請け企業はバリューでは見積もりが出せないですよね。全体の一部を(少し極端にいうと)ただ作業的にやっていくわけですから。元請けは全体を請け負っているので、そのシステム自体に想定されるバリューを想定して見積もりは出せますが、下請けはそうではないということです。


こういう日本の多重下請け構造の文化もあって人月単価で見積もりを出すことが一般的になったともいわれています。時間単価も人月単価も単位が時間なのか月なのかだけで、労働単位でどれだけの費用を見積もるか、そういう考え方は同じです。

この労働単位で見積もる方法が一般的のように思いますが、バリューに対して金額を決めるという方法もあって、むしろこれはいいことだと思います。

時間単価や人月単価で見積もった方が平等だろうという声も聞こえてきそうなんですが、むしろ平等を考えるならバリューに対して見積もる方が平等です。

正しい日本語でいえば、平等か公平かの違いはありますが。

見積もりに関わる要件の定義

見積もりに関わる要件にはどのようなものがあるのか、リストアップします。

  • サイト構造
  • CMSの要件
  • フォームの要件
  • 動画/写真撮影など
  • 他、機能要件

だいたいこの辺が大きく見積もりに影響してくるところかなと思います。

CMSはどこを管理画面から編集できるようにするのか、どんな機能が必要なのかということです。フォームの要件は、お問い合わせ等のフォームにおいて、確認画面が必要なのか、サンクスページが必要なのかなどです。

見積もり条件

見積条件は次のような項目を決めて見積もり条件として出しています。不足があるとしたら、見積もりの有効期限とかですかね。普通はこれも書いておくのかもしれませんが、僕は書いていませんでした。

  • 閲覧環境(ブラウザの対応範囲)
  • スマホ対応の有無とOSの対応範囲
  • イラストや写真など有償素材を利用する場合のポリシー(別途請求など)
  • サーバーおよびドメイン(クライアント契約前提)
  • WordPressでの制作を前提とする旨
  • 管理費用の有無(僕はもらっていません)
  • 目安納期

これらに加えて、要件は別途取り決めたものを前提とすることも記載しておきます。

制作過程で要件が変わった場合の対応

制作過程で要件が変わることなんてよくあります。あるいは想定もしていなかったような要件が追加されることもよくあります。

この場合は僕は柔軟に対応しています。要するに見積もりをあげずにそのまま対応してしまうことが多いということです。細かいところであれこれ追加料金といってしまっては、お互いやりづらくなってしまうからです。

ただ、お互いどうみてもこれは別料金といえるよね、というような要件変更に関しては料金を相談します。

公開後の修正について

ここについても僕の場合は結構柔軟に対応します。まず、基本的に公開後2週間はテキストや画像修正については無償で変更対応しています。

特にクライアントにそれを言いませんが、公開後に相談された場合は「まだ公開したばかりですし、大丈夫ですよ」というような感じで対応しています。

また、公開後1ヶ月も2ヶ月も経ってから相談された場合はケースバイケースです。5分10分で終わるものなら、交渉したり見積もりより、無償でさくっとやった方がむしろ早いので即効でやって終わらせて、「やっておきました!」とすることが多いですね。ただ必ず「今回に限っては」というようにはしています。

もちろん大きめの修正は見積もりをだすようにしています。

まとめ

見積書を出す前にしっかりと要件は確認しておきましょう。Web制作はどうしても開発仮定で要件が変わりがちです。何がもともとの要件で何が追加の要件なのか、その認識をクライアントと共有しておける状態にしておかないと、追加見積もりをする際にこっちがやりづらくなってしまいます。



プロフィール

田中亮行
アキユキ

フリーランスWebデザイナー・エンジニア歴6年。主に企業のホームページの企画・デザイン・開発をしています。

ここでは自分の経験から感じたフリーランスにとって役立つ情報を発信しています。また、「やりたいことをやれる自分になりたい」そのために必要な“セルフマネジメント”についても執筆しています。フリーランスとしての生き方にも関係してくることが多いので参考にしてもらえたら嬉しすです(´ε` )

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