フリーランスとセルフマネジメントby アキユキ

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サーバーやドメイン変更を伴うリニューアルの手順を徹底解説

Webデザイナー・エンジニアの最初の壁と言っても過言ではない、サーバーやドメイン変更を伴うリニューアルの手順、これについて徹底的に解説していきます。

サーバーやドメインの変更に関してはしっかり理解をしておかないと次のような不具合がおきかねません。

  • リニューアルしたらメールが届かなくなってしまった
  • アクセスが激減して誰も見ていないホームページになってしまった
  • 公開直前であれこれクライアントに依頼するはめになってしまった

なぜこのようなことが起きるかというと、リニューアル案件の場合、ドメインやサーバーをそのまま使う時はいいのですが、
ドメインやサーバーを変える場合はDNSの設定変更やメールソフトの再設定、301リダイレクトをしなくてはならなかったりと、意外とリニューアル案件初対応の人が見落としがちな仕事があります。

見落としちゃったでは済まされないので気をつけて下さい(´・ω・`)

この記事では以下4パターンの場合でのリニューアル手順について解説をしていきます。

  • ドメインは変えずサーバーを変える
  • ドメインを変えてサーバーは変えない
  • ドメインもサーバーも変える
  • ドメインもサーバーも変えない

それではそれぞれ解説していきます。

ドメインを変えずサーバーを変える場合のリニューアル手順

サーバーを変えるということは、Webサイトの住所を変えるということになります。

そしてこれは

  • DNS変更
  • メールの設定変更

が必要になります。

この2つは理解しておくことが大切なのでそれぞれ詳しく説明しておきます。
逆にこれを理解していれば柔軟に対応できるでしょう。

DNS変更とは何をするのか

まずはDNSについて簡単に説明をします。

DNSはドメインネームシステムの略ですが、簡単に言うと特定のドメインがどのサーバーと繋がっているのかのを登録/指示するものです。

WebサイトはURLをクリックすることで特定のサーバーに入っている情報をPC等のブラウザで閲覧できますが、

その理由はURLに含まれているドメイン(例:yahoo.co.jp)がどのサーバーと繋がっているのか、という情報が予め登録されているからです。

そしてこのドメインとサーバーを紐付けているのがDNSサーバーというものです。

  1. URLをクリックするとDNSサーバーに「このドメインに関するWebサイトを閲覧するためにはどのサーバーを見に行けばいいの?」と問い合わせをします。
  2. そしてDNSサーバーが「このサーバーだよ」とサーバーの住所を示すIPアドレスを渡してくれます。

それによって初めてWebサイトを閲覧できるわけです。

なので、サーバーを変えたらどのサーバーを見に行くのかを設定変更しなければなりません。これがDNS変更です。

メールの設定変更

以下2点が必要です。

  • 新サーバーでメールアカウント作成
  • メールソフトでの送受信設定変更

サーバーを変えると新サーバーでメールアカウント作成が必要になります。
そして、サーバーを変えるとメールの送受信をしているメールサーバーも変わるので(そうでないこともあります)、メールソフトでの送受信設定変更も必要です。

メールの送受信について簡単に仕組みを解説しておきます。メールの送受信は下図のようになっています。

まずはメーラーからメールを送信すると自分が契約しているメールサーバーにメールが飛びます。そこで送信先のメールアドレスに含まれているドメインから相手側のメールサーバーを特定し送信します。相手側のメールサーバーでメールを受信したら相手側のメールソフトでそれを受信します。

※メールサーバーはだいたいレンタルサーバーを契約するとくっついてきます

つまり、メールソフトとメールサーバーは繋がっている必要があります。

実際メールソフトを使えるようにするためには、サーバー情報やパスワードなどを設定する必要がありますよね。今回サーバーを変更するので、この設定変更が必要になるということですね。

それから新サーバーに必要なメールアカウントすべてを作成する必要があります。
例えば、tanaka@XXX.co.jp、yamada@XXX.co.jpなどです。

これをやらないとそもそもメールアドレス自体が使えません。

リニューアルの流れを整理

DNS変更とメール設定についてご理解いただけたでしょうか。
これらを踏まえてサーバー変更を伴うWebサイトリニューアルの場合の手順をまとめると次の通りです。

  1. 新しいサーバー契約
  2. 新しいサーバーにリニューアルサイトを構築
  3. 新サーバーでメールアカウント作成
  4. DNS変更(この時点でリニューアル公開)
  5. 1〜3日後メールソフト設定変更(別のやり方もあり)
  6. もとのサーバーは契約切れたら必要に応じてバックアップを取って解約

さて、ここで1〜2日後にメールソフト設定変更となっていますがここについて解説します。

サーバー変更を伴うリニューアルで一番ナーバスになるのが、リニューアル期間に1通たりともメールを逃してはならないということです。

そしてその上でネックになるのが、DNS変更には数時間〜72時間ほどの時間がかかるということです。

経験的には24時間以内にほぼ完了しますが、お名前ドットコムの公式では最大72時間程度とされています。サーバーによって24時間程度としているところも72時間程度としているところもあります。

DNS変更の反映待ちはどういう状況か

ところでこの数時間〜72時間のDNS反映待ちとはどういう状況でしょうか?DNS変更期間中は人によって旧サイトが見えたり、新サイトが見えたりします。隣の人は新サイトが見れているのに自分はまだ旧サイト…ということが起こります。

なので以下には注意します

  • DNS変更後(リニューアル公開後)、すぐに旧サイトを削除しない
  • メールは旧サーバー経由でくることも新サーバー経由でくることもある

厄介なのは後者ですね。

旧サーバーからメールが来たり、新サーバーからメールが来たりします。

なので、例えばXサーバーであれば24時間程度で切り替わるとしているので、DNS変更後1〜2日後のタイミング、つまりDNSが完全に切り替わったタイミングでメールソフトの設定を新しいメールサーバーに切り替えると抜け漏れがないということになります。

ただ、すぐに新サイトを閲覧できた人がお問合せをした場合、1〜2日ぐらい遅れてメールソフトで受信することになるのでその辺りはクライアントに事前に案内が必要です。

金曜の夕方にリニューアルして土日の間にDNS変更するのがいいでしょう。

DNS変更期間中もリアルタイムでメールを受信したい

ただシフト勤務などで基本休み無く稼動しているので1日たりとも遅らせたくないという場合はどうしたらいいのでしょうか

この場合は、メールソフトで受信するメールを旧サーバー経由と新サーバー経由の2つを作っておく方法があります。

同じメールアカウントですが、新旧で別々のフォルダを作るということですね。DNSの変更が完全に終了した時点で旧サーバー経由のメールフォルダの中身を新しく作ったフォルダに移行すれば問題ないはずです。
(メールソフトの挙動は各自確認してください)

ここまで長くなりましたが、しっかり理解しておきましょう。

初学者の方にとっては結構大変ですが必ずこういう案件は出てくるので、何かあった時はこの記事を思い出してくださいね。

ドメインを変えてサーバーは変えない場合のリニューアル手順

さて、次はドメインのみ変更でサーバーは変更しません。やることはいろいろありますが先ほどのようにややこしいことはありません。

そもそもなぜドメインを変更するのかですが、社名変更やブランディングの観点から変更することがあります。結構稀なケースですが、ここもしっかりできるようになっておきましょう。

流れは以下のようになります。

  1. 新ドメインを契約する
  2. 現行サーバーに新サイト用ディレクトリを作成する
  3. 新ドメインが新サイト用ディレクトリを参照するように設定する(サーバーのドメイン設定などで設定可)
  4. 新ディレクトリに新サイト構築
    →これで新ドメインで新サイトの閲覧が可能
  5. メールアカウントを作成(サーバーによっては旧ドメインで作ったものをベースに自動的に作成されています)
  6. メールソフト設定追加
  7. 公開
  8. 旧サイトから新サイトに301リダイレクト

ポイントは301リダイレクトです。

リダイレクトとは特定のURLにアクセスした際に予め設定していたURLへ飛ばすということで、旧サイトURLをクリックしても新サイトに飛ばすということですね。

その中でも301リダイレクトとは、永久的にリダイレクトということを指しています。

つまり一時的にリダイレクトするのではなく、完全にサイトのURLが変わったということを意味しています。この301リダイレクトによって旧ドメインのドメインパワーを新サイトに引き継げます。SEOとして必ずやっておきましょう。

メールアカウントの作成はドメインが変わったことで新しいメールアドレスを作るのであれば必要です。メールソフトの設定もしっかりやっておきましょう。

ドメインもサーバーも変える場合

ここまで理解してきた方ならこれは簡単です。
流れは以下のようになります。

  1. 新ドメインと新サーバーを契約する
  2. 新サーバーに新サイトを構築する
  3. 新サーバーでメールアカウント作成
  4. メールソフト設定追加
  5. 公開
  6. 旧サイトから新サイトに301リダイレクト
  7. もとのサーバーは契約切れたら必要に応じてバックアップを取って解約

メールアドレスもドメインに合わせて新規に作ることを前提にした流れですね。

ドメインもサーバーも変えない場合

これは楽勝ですね。
流れは以下のようになります。

  1. 現行サーバーに新サイト用ディレクトリを作成する
  2. 新ディレクトリに新サイト構築
  3. 公開:公開準備整ったら公開ディレクトリに移動(旧サイトは別ディレクトリに移動or削除)

注意点

SSL未対応からSSL対応にする場合

ややこしくなるので書いていませんが、SSLについても対応が必要です。SSL契約をすでにしている場合で、サーバーを移行すればSSLも新しいサーバーで取得が必要です。
(SSLはサーバーに紐付いています。ドメインではありません)

常時SSL対応

また、SSL対応時は常時SSLを忘れないようにしましょう。

常時SSLとはhttpでアクセスしてもhttpsに自動的にリダイレクトされるようにすることです。
URLを直打ちした場合や、Googleの検索結果がまだSSL化されたURLになっていない場合など、常時SSLしておかなければhttpでのアクセスになってしまいます。

301リダイレクト

ドメインが変わる場合で301リダイレクトの必要性に触れましたが、ドメインが変わらなくてもリニューアルした際に(ディレクトリ変更などによって)URLを変えるページがある場合、そのページは301リダイレクトはやっておくと良いです。

例えばXXX.co.jp/serviceというページをリニューアル後にXXX.co.jp/businessというURLに変えた場合です。

トップページほど重要ではありませんが、サブページで検索ヒット数が多いページがあればぜひやっておきたいですね。

ブログでアクセスを集めている場合

メディア系のサイトなどでブログからの集客が多い場合でドメインを変更する場合やドメイン変更などなくても記事のURLがシステム上変わってしまう場合は、記事1つ1つ301リダイレクトをやるのが好ましいです。記事が多すぎる場合はこの辺が悩ましいのですが…。

ドメインやサーバー変更を伴うリニューアル案件は慎重に手順を考えましょう

僕が最初にドメインやサーバー変更を伴うリニューアル案件をやった時は、もう不安で不安で仕方がなかったです。教えてくれる人もいなかったので、自分で調べまくってやったのですが、その時のことを思い出して「こんな記事あったらいいな」を記事にしてみました。

どなたかのお役に立てたら嬉しいです(´ε` )



プロフィール

田中亮行
アキユキ

フリーランスWebデザイナー・エンジニア歴6年。主に企業のホームページの企画・デザイン・開発をしています。

ここでは自分の経験から感じたフリーランスにとって役立つ情報を発信しています。また、「やりたいことをやれる自分になりたい」そのために必要な“セルフマネジメント”についても執筆しています。フリーランスとしての生き方にも関係してくることが多いので参考にしてもらえたら嬉しすです(´ε` )

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