モチベーションを維持する5つの心理学的な方法
多分この記事にたどり着いてくださった皆さんはモチベーションの維持がうまくできないことに悩んでいるのではないかと思います。
この記事ではモチベーションを維持する方法を心理学的な側面から解説していますので、ある程度の再現性はあるだろうと思っています。
10分もかからないので最後まで読んでみてくださいね!
まずモチベーションがある人とない人とで人生がどれだけ大きく変わるのかを説明します。モチベーションを維持することの重要性を知ってほしいからですね。
先から僕が「モチベーション」ではなく、「モチベーションの維持」と言っていますが、ここが重要で、短期的なモチベーションなんてあまり役に立ちません。何事も継続して始めて成果が出るので、それを継続するためのモチベーション維持が必要なわけです。
だからこのモチベーションの「維持」っていうのがかなりポイントです
モチベーションが続かない人の特徴を少し上げてみましょう。
- やる気が続かず何でも中途半端になってしまう
- 別のことをやって今度こそ!と意気込むもまた中途半端になってしまう
- 結局自分には何も何遂げられないと自信を失う
当てはまることありませんか(´・ω・)
でも、これは
「そういう人間だから仕方がない」で片付けないでくださいね。
逆に言うと諦めないでください
スポーツ選手だってコーチが変わればモチベーションが変わりますよね。
モチベーションを維持するための法則を知って、それを実践してみて、自分にあったものを取り入れていけばいいんです。
たった1週間でもいいので、今日この記事を読んだら、自分に実践できることをやってみてください。
きっと変わると思いますよ。
では行きましょう(´ε` )
モチベーションに対する考え方〜落とし穴〜
まずはモチベーションに対する考え方だけここで整理しておきましょう。
その後モチベーションを維持するための5つの心理学的な方法をご紹介します。
はっきりしておきたいのですが、
モチベーションなんか気合じゃーおらぁぁぁっ!
っていう人はちょっと反省してくださいね。
また同じこと繰り返しますよ(´・ω・)
モチベーションは気合とか根性でなんとかできるものではありません。気合とか根性は、瞬発的なものとしてモチベーションをブーストするにはすごくいいですが、持続性はありません。
そういう持続性のないやり方をやっていては、エネルギーはすぐに消費されてしまいますし、持続性がなければ結果が出る前に心が折れてしまいます。
では、5つ紹介していきますね。
1.楽勝で達成できるコンパクトな目標設定をする
目標を大きく持つことは夢があっていいのですが、大きな目標は小さな積み重ねがあってこそ達成できるもの。
“小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道。”
これはイチローの言葉です。
逆にいうと、小さなことを積み重ねていくことでしか成功はないということ。
では、具体的にどのようにコンパクトな目標設定をしたらよいか、動機付けの心理から解説します。
1-1 期待値の高い目標設定でモチベーションを維持する
皆さんが目標を達成するための手段として以下の二つがあったとします。皆さんはどちらの手段を選びますか?
もちろんAですね?Aの方が確実に前進できるからです。
ここで大事なのは、皆さんが何かをやる時に、
確実に前進できると分かってやる行為なのかどうかということ
ですね。望ましい結果が得られるという高い期待があれば人は動けます。それも継続的にです。
だから皆さんがモチベーションを維持するためにやっておいた方がいいことは次のことです。
2)大きな目標をコンパクトな目標に分解する
3)コンパクトな目標をクリアするための手段を、「これをやれば必ず達成できる」という確実性の高いものに設定する
「これをやれば必ず達成できる」という感覚はめっっっちゃ重要ですよ(´ε` )
それは、自分にとって何があろうと信じられるものをつくるということです。
これやってれば間違いなく少しでも成果は出る!っていう。
自分にとって何があっても信じられる「これをやっていれば間違いない」と思える根拠を作っておくと、過程を楽しむことができます。
成功者は特別な能力なんてもってない。こういった小さなマインドの積み重ねの上に成り立っている持続力が肝心だと思います。
何をやれば必ず達成できるかを知るには、成功者に教えてもらうのが一番です。ネット検索もしていいのですが、直接本人から質の高い情報をもらった方が絶対にいいです。
こういう情報を集める力は必ず身につけておいた方がよいです。情報を集める力といっても、ここで言っているのは分析能力とかの話ではなく、単純に情報を持っている人とコネクションを持てるかどうかの話です。
これは他の記事でも書いていますが、特段難しい話ではなく、オンラインサロンとかメルマガとかコンサルティングとか、多少お金を払えば質の高い情報を得るルートを持つことができます。そういうところにお金を使うべきだと僕は思います。
ということで、
「これをやれば必ず達成できる」
という情報を手に入れることが非常に大切だということでした。
2.内的動機付けをする
人が何か行動するときにはなにか動機があるはずです。
そして動機付けには大きく別けて
内的動機と外的動機
があります。
このことを理解し、自分の行動が内的か外的のどちらの動機付けからきているのかを理解することが、モチベーションを高め維持するヒントになります。
2-1 内的動機と外的動機
例えば、皆さんが誰かの手伝いをする時に、以下の2パターンの手伝い方があったとします。皆さんはどちらの方が積極的に手伝うことができますか?
しかし手伝うことで、自分の目標達成のために必要なスキルアップに繋がるし、そこにやり甲斐を感じる。
B:ある程度の報酬が貰える。
自分のスキルアップにはならないが、報酬が貰えるので美味しいものを食べれるかもしれない。
どちらを選ぶでしょうか。この場合、Aが内的動機、Bが外的動機です。
Aの内的動機は、やることその行為自体に意味とやり甲斐を感じ、自発的にやりたいと内側からエネルギーを出すことができるのに対して、Bの外的動機は、報酬による動機付けであり、やることそのものに積極的な意味付けはできず、得られる別のもの(報酬)に対して期待をしています。
Aの内的動機の方がモチベーションを高め、努力を最大化でき、結果を出せるのです。作業の内容がハードになればなるほど、期間が長くなればなるほど、そうなる傾向になるでしょう。
モチベーションが下がってしまったときは、動機付けが内的か外的か考えてみてください。
内的動機は心の奥底からの強い動機です。
外的動機が強いなと感じたら、一度立ち止まって、自分の内的動機を再確認してみてください。きっとモチベーションを復活させることができると思いますよ。
2-2 内的動機を高めるための課題
内的動機をつくるためには、まず自分が何を達成したいのか、突き詰めればどういう人生を歩みたいのか、を明確にする必要があります。
「絶対こうしたいんだ!」という内容を具体的にし、常に目指す到達点を容易にイメージできるようにします。
何に対しても内的動機を持つことができれば、常にモチベーションを維持、高めながら、幸福感と充実感ある日々を過ごせるのではないかと。
2-3 注意が必要、いつの間にかすり替わる内的動機と外的動機
内的動機について、少し分かってもらえましたでしょうか?
ここで一つの疑問が浮かび上がります。仮に初期状態が内的動機で、そこに対して大きな外的動機の要素が入ってきた場合はどうなるでしょうか?
例えば、先ほどのAとBの選択肢において、最初は自分のためになるので頑張ろうという意志を持って手伝いしていたが、それを評価され、それ相応の報酬が与えられる様になった場合です。
可能性の一つであり、一概には結論付けできない部分はありますが、このような場合、いつの間にか内的動機より外的動機が大きくなってしまうケースがあります。
結果的に内的動機付けが弱くなり、高いモチベーションを維持することが難しくなります。
このように、
初期状態が内的動機であったが、後から大きな外的動機によって、動機付けがすり替わってしまい、内的動機が低下すること
をアンダーマイニング効果といいます。
常に皆さんの動機が内的動機であるかどうかをチェックする習慣をつけておくとよいかもしれませんね。
そのためにも、どんな人生を歩みたいのか、どんな人間になりたいのかをしっかり胸の内に刻んでおきましょう。
いつでも簡単に引き出せるぐらいにコンパクトにまとめて、
いかなる外的動機に対峙した時であっても、強い軸を持ち内的動機を保つことが大切です。
3.主に二つに大別される達成目標
人は自分の有能さを求めることが多々ありますね。その有能さを証明する為に行動をおこすこともあると言われます。
人がある目標に向けて行為をする時に、その目標のことを達成目標とも言いますが、これは大きく二つに大別されます。
それらはモチベーションや内的動機付けと大きく関連付けすることができます。
3-1.マスタリー目標とパフォーマンス目標
達成目標にはマスタリー目標とパフォーマンス目標とがあります。
自分自身の能力を伸ばすことに着目した目標。
能力向上により有能感を得ることができる。
【パフォーマンス目標】
自分自身の能力の高さを示すことに着目した目標。
能力の高さを示すことで有能感を得ることができる。能力の低さを露呈しないことに着目した場合もパフォーマンス目標と言われる。
能力を“伸ばす”のか“示す”のか、ここに違いがあり、前者のマスタリー目標は高い目標を持ち、失敗を恐れず積極的に行動できます。
一方で後者のパフォーマンス目標は自分に対する自信がある場合は積極的に行動できますが、自信のない場合には失敗を恐れるあまり消極的になります。
これまでに何度も成し遂げてきた実積あるもの(自信のあるもの)で勝負するならパフォーマンス目標は有効ですが、新しいことへのチャレンジなど、明確な自信がないものについてはマスタリー目標が有効で、この場合、失敗したとしてもそれすら前向きに捉える事ができます。
今皆さんの目標がどこに設定されていて、それに対する自信(この場合は根拠のある自信を指す)がどれだけあるのか、それに応じてマスタリー目標とパフォーマンス目標を意識することで、今から皆さんがとる行為に対するモチベーションの在り方が変わってくると思います。
4.行動記録と振り返り
人は周囲の人間と自分を比較することは無意識のうちにしていても、過去の自分と現在の自分を比較、つまり自己成長を確認することは怠りがちです。
この自己成長を習慣付けるために効果的なのが、目標を明確に立てそれに対する行動記録をとり続けることです。
ビジネスではKPIなんて言ったりしますが、
最終目標を達成するための過程として中間目標を置き、それが達成されたかどうかを管理
します。
些細なことでもいいので、最終目標に向けて常に目標を達成し続けている感覚を得るための方法として、行動記録と振り返りがあります。
ではどのようにして行動記録をとったり、振り返ったりするとよいのでしょうか。
4-1.容易に振り返ることができる環境づくり
目標に対して近づいているのかそうでないのか、そのフィードバックを頻繁に得られる環境をつくることで、常に高いモチベーションを維持することができます。簡単なものでよいと思います。
寝る前に日々やるべきことができたか確認できるチェックシートを使い、月末に月単位での達成率が簡単に見えるようにするといったやり方も効果的でしょう。
注意したいのは、行動記録をとること自体が大変なものだったり、頑張らないとできないようなやり方は避けてください。
モチベーションを維持するための管理自体がモチベーションを高めないとできないなんて話は本末転倒ですから。
“管理”にコスト(労力)をかけてはいけません。楽にできる自分に合ったやり方を探しましょう。
4-2.コンパクトな目標で振り返りをしているか
10年後に◯◯といった壮大なスケールのものではなく、1ヶ月後までにどうするか、など目標をコンパクトに置きましょう。コンパクトな目標に対して行動記録を振り返ることで、常に前進していることを感じ取れます。
大きな目標も持つべきですが、10年後に何がどうなっているかもわからないので、あまり先のことを考えすぎるよりは、細かく区切った方がいいんです。
4-3.自分にとって価値ある目標であることを振り返る
与えられた目標ではない、あなたが自分のために自分で決めた目標であることを振り返り、内的動機付けにより、モチベーションを高めましょう。
5.自分の癖を知ることでモチベーションアップを図る
ここまでモチベーションを高めるための方法をあげてきました。心理学にも基づいた内容なので、もし皆さんがご存知なかったことがあれば、ちょっと試してみて下さい!
一方で、人にはそれぞれ固有のバイオリズムだったり、癖があったりします。
心理学とか一般的に言われる手段が全て皆さんに100%ドンピシャで当てはまるとは限らないかもしれません。なので、最後に皆さんご自身の癖についても考えてみるとよいかもしれないですね。
どんなに気分が落ちても、ある音楽を聴けば気分があがる、人と話せば気が落ち着く、やる気がでる、などという経験は誰しもあるはずです。
自分の気分が落ちている時に、どうすれば回復するかを皆さんはなんとなく分かっているのではないでしょうか。
それを思い出せる限り書き出し、皆さんオリジナルのモチベーションアップノウハウをつくり、実践してみるとよいと思います。
どんな些細なことでもいいんです。
- 皆さんにパワーを与えてくれる人を思い出すだけで変わるかもしれない。
- 誰かに自分の目標を公言することがモチベーションに繋がるかもしれない。
- 疲れが溜まり気分が落ちそうな時にだけやる事を決めておくと、一瞬で回復できるかもしれない。
これらのことは、労力をかけずに今すぐにできることです。
それから、人間関係がモチベーションが与える影響は多大です。しかし、人間関係の悪さゆえに、全てのことに対してやる気をなくしてしまう人も多くいるように思います。
そんな時はこの記事を参考にしてみてください。
» 良い人間関係を築くことの重要性
ーー 要約
いくら稼げても、どれだけいいところに住んでいても、やっている仕事が全部好きなことでも、よい人間関係をもっているという幸福感には勝てないのです。良い人間関係は至福の毎日を授けてくれるでしょうし、そういった人が周囲に集まるので、よい連鎖が起きることは容易に考えられます。
自分は何のために今を生きているのか
今日ご紹介した中でも、モチベーションを維持するために一番強力なものは内的動機付けです。
すべては自分の意志から始まります。
意思なき者は意思のある者には勝てません。僕はそう思っています。
だから、本当に大事なことは
どんなことがあっても、
自分は何のために今を生きているのかを
すぐに思い出せること
です。
自分の意思を持って、毎日を、瞬間瞬間を生きていきましょう。
今思い出しましたが、
6年前の2013年に前職を退職する際の挨拶にて、「僕はこれからの毎日、自分の意志をより強く持って生きていきたいと思います」と言ったのを思い出します。当時20代の小僧にしてはいっちょ前なことを言いましたが、それに恥じない生き方をしていきたい、
そう強く思います。
だから僕も、自分は何のために今を生きているのか、それをことあるごとに思い出しながら生きています。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
苦しいこともありますが、
皆さんの毎日が日々前進する毎日になることを祈っています。
倒れるなら前のめりったい(´ε` )