枠を超えるデザインから学べること。コンフォートゾーンという無意識の枠をぬけることの重要性についてデザイナー視点で考えてみた。

人はなんでも枠で捉えてしまいます。文字ですら枠で捉えます。ただ、あえて枠を意識することで飛び出すことができます。それは物理的なものに限らず精神的なことでもそう。デザイナーという観点からコンフォートゾーンについて考えてみました。

皆さん普段の生活の中で枠を意識したことってありますか?

好むと好まざるとにかかわらず、無意識のうちに人は枠を意識してしまっていると思います。実は文字すら枠で捉えてしまっています。(後述)

今日はWEBデザイナーとして、デザインにおける枠の役割から、なぜか人生の枠の話に着地してしまいます。自由気ままに書いていたら自然とそうなりました・・・。どうぞ最後まで付き合い下さい。

1.デザインにおける枠の役割

人は何を見るにしても下の様に、枠を無意識に捉えています。枠の中にも枠があったりします。図ではとても分かり易い例を添付したので、「そんなこと当たり前よ!」と言われそうですが。枠を意識することで全体の印象が大きく変わってきます。普段、資料作成などされている方はなんとなくイメージがわくと思いますが、この枠を配置していくのがレイアウトです。

人が枠をどう捉えているのか、を理解するだけでレイアウトについてロジカルに考えることができます。

デザインと枠_1

少しレイアウトを変えました。インターネットの画面に表示されているものとお考え下さい。レイアウトを変えた結果、どうイメージが変わったか、画像の下に書いておいたので、一読ください。左はブログの一記事に音楽イベントのことが書かれているように、右は音楽イベントを主宰する会社のホームページの様に見えます。素材は一緒で、レイアウトだけで印象は随分変わるわけです。それは人が無意識に枠を意識しているからです。

枠の役割

2.枠を超えるということ

また少しレイアウトを変えました。

黄色い部分の枠をヘッダーの領域まで侵入させました。この様に枠を超えるとその部分がアクティブな印象を受けませんか?

枠を超えるデザイン

この効果をどう使うかと言うと、例えばはみ出した黄色の部分に重要なことを書いておくとそこがより目立ちます。

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とか。後はファッション雑誌とかでよくやりますが、目立たせたい商品を商品紹介欄の枠からはみ出るように配置したり、ファッションに限らず雑誌ではよく見かけますね。最近ではyahooのトップ画面とかでもバンバンはみ出してきます。こりゃぁ・・・やり過ぎじゃないか?と最初こそ思いましたが、もう慣れてきました。。

特に印象的だったのはこちらです。数年前の広告のキャプチャが僕のPCに残っていました。笑

yahoo広告

枠を超えることで今までになかった広がりが見えてきました。先ほど書いたようにアクティブな印象を出すこともできますし、表現に強さが増します。

3.文字すら枠で捉えているという事実

それから、お気づきかもしれませんが、先ほど出した枠を超えたデザインの画像(もう一度下に貼り付けておきます)ですが、実は文章の書き方を左右で変えています。左は2段、右は1段です。

枠を超えるデザイン

別に何段でなくてはいけないという決まりはありませんが、1行あたりの最適な文字数を考えているか、ということです。今回は日本語じゃないので、どちらが良いかは分かりませんが、人は1行(縦書きなら1列)が長いと読む気がなくなります。

参考書なんかで文字が横に長いとやる気を根こそぎもっていかれますよね。なので適切に区切ってあげましょう。

で、冒頭で文字すら枠と言った本質はここからです。人は1文字1文字読もうとしても、数文字〜数十文字を枠として捉えて一気に読み込みます。速読をしている人はいますか?僕はやっていませんが、速読の秘訣は一度に文字を捉える枠を大きくしていくことにあるようです。いかに一気に大量の文字を認識できるか、っていうことですね。速読や脳科学的な書籍によればそういうことみたいですよ。言われてみれば納得ですね。異議無し。

4.無意識下では逃れられない枠の魔術

ここまで来ると、人がモノを枠で捉えてしまうことをご理解頂けたのではないでしょうか?

人はどうしても無意識に枠を捉えてしまうという話をしてきました。文字ですら枠で捉えてしまうって・・・枠からはもう逃れられそうにありませんね。この瞬間もあなたは枠にはまっているかもしれません!

無意識に捉えてしまっている枠、だからこそ、枠を逆に意識する、利用するっていう方法があって、それが「枠を超えるデザイン」っていうことなんだと思います。枠を意識しているからこそ、そこを超えていくことで、アクティブな印象を受けるデザインができることは先ほど画像でもお見せした通りですし、広がりを出すことができます。

5.人の精神的な枠、コンフォートゾーン

この話はデザインに限った話ではありません。人にはコンフォートゾーンがありますよね。コンフォートゾーンとは、“人が快適にいられる場所”を指しますよね。

そうです、人は無意識のうちに、コンフォートゾーンという枠を捉えているのです。そこからはみ出そうとすると、いわゆるメンタルブロックっていうものが働いて、行動を抑制します。この快適にいられる場所、コンフォートゾーンから抜け出さない限り、自分の目指す新しい世界には行けない、とも言われていますよね。

無意識にコンフォートゾーンを捉えているからこそ、無意識にそこにずっとハマっています。「ここ気持ちええわぁ〜」って感じです。

デザインも無意識に枠を捉えるから、ずっと枠にはめ込むだけのデザインになります。しかし、デザインは無意識で捉えていた枠を意識的に捉え直すことで、枠を超えてアクティブなデザインができあがりました。とてもカッコいいデザインです!

人もコンフォートゾーンという無意識の枠をあえて意識して捉え直すことで、理想的な自分になるための手段を見つけられるのではないかと思っています。自分の枠を意識的に捉えながら、日々自分を振り返ることはとても大切なことですね。

さて、デザインの枠の話から、とんでもないところに着地してしまいました。でも、今回の話に限らず、日常のちょっとした出来事、仕事のこと、自分自身のこと、どれも関連づけられると思うんですよね。

6.まとめ

無意識にやってること、無意識につくっている枠をあえて意識すると新しい自分が見えてきそうですね。変わりたいけど、ちょっと変われていないな、と思ったら少しここに書いていたことを思い出してみて下さい。ちょっとだけ考え方変わるかもしれませんね。

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