セルマネジメントのあれこれ

やりたいことがない人は、理想のライフスタイルや人間像を考え、行動することで自ずとやりたいことが見つかる。

1.やりたいことがない人たち

やりたい仕事がなくて悩んでいる人はたくさんいる。

Yahooの知恵袋を見ていると、高校生から社会人まで色んな人がやりたいことがないという投稿をしています。

やりたいことがない人でも、やりたいこと探しの視点をちょっと変えると案外見つかったりします。

進路をどうしたらいいかわからないとか、やりたいことがないためこのまま年を重ねるだけの人生に嫌気がさしている、などやりたいことがない人たちでも、さまざまです。

ですが、そもそもやりたいことを探すときに、どういう視点で探しているのかなと、思います。

目の前にある簡単に手の届く範囲だけで探していないだろうか?

その仕事自体をやりたいと思う必要があるのか?

どうやるか、どうかかわるかなどの視点から考えてもいいのではないか?

などなど。

2.やりたいことを探すときには少し背伸びをする

すぐには手が届かないけど、ちょっと頑張れば可能性のあることも含めて考えると、選択肢は広がるもの。

デザインの仕事がしたいといっても、未経験の人であればすぐにはできないかもしれませんが、経験を積んでいけば近い将来デザイナーとして仕事をすることはできます。

目の前の手の届きそうなものからやりたいことを探すから「ない、ない」となるわけで、視線を少し上げて遠くをみると変わるかもしれません。

3.気になるものとの接触回数を増やす

少し遠くにやりたいことが見つかったとき、それを手の届かないものだと思うとそれ以上自分から踏み込めなくなってしまうことがあります。

そんなときは、実際にその世界に触れてみることも大切ですし、自分がやりたいことをやっている人に会うとか、とにかく憧れの世界との接触回数を増やすことで、自分の中によりリアルにやりたいことが描けるようになります。

これは大事なことで、いいものに触れている人ほど、自分もそこに行きたいと強く思うようになり、向上心がわくものです。

気になるものがあったら、接触回数を増やしたり、接触の質を高めてみてはどうでしょうか。欲求は体験することで強くなり、リアルになります。

4.自分の大切にしたい価値観や理念を満たすようなことを探す

4-1 どういうスタイルで働くのか

“やりたいこと”とは、“自分の大切にしたい価値観や理念を満たすようなこと”であるという見方もあります。

大切にしたい価値観や理念というのは、どんな人間になりたいかや、どんなライフスタイルを送りたいかなど。

人生で人との繋がりを重要視している人であれば、仕事に対して職場環境を求めるかもしれませんし、とにかくやるからには結果を重視するような生き方をしたい人であれば、成果報酬型の収入体系の仕事を選択することも一つの捉え方です。

仕事よりもプライベート重視の人は、定時で上がれるような仕事で休暇もとりやすいスタイルの仕事を選ぶでしょうし、何か専門的な知識をもつことに喜びを得る人は、専門家を教育する制度のある会社を選ぶかもしれません。

どういう環境下に身をおき、自分がどうありたいのか、そういう観点からやりたいことを見つける方法です。

4-2 そもそも職種から仕事を選ぶ文化は正しいのか?

自分の仕事、もっと突き詰めていうと“職種”ですが、職種をそのまま自分のやりたいことにしようと考えることは正しいのでしょうか。職種の中にやりたいことを見つけようとばかりするから、やりたいことがないと感じることもあります。

職種にこだわらず、自分の価値観や理念を満たせるようなスタイルで働ける職場を選んでいる人もいます。

ただ、就職活動や転職活動では、どうしても“職種から選ぶ”という文化が根付いているように思います。自分がやりたいこと=仕事(職種)そのもの、で結びつけてしまいがち。

実際仕事をするとわかるものですが、仕事における満足度なんて、好きなことをやれているかどうかではなく、誰と一緒にやっているかとか、仕事の先に自分の価値観を体現できるものがあるかなど、結構仕事内容そのものとは関係のないところで、満たされたりするものです。

同じ企画の仕事をしていても、それを商品の仕様決めなどができるクリエイティブな仕事として捉えて、それこそがやりたいことだったのだと見出す人もいれば、全く違う視点で、市場調査を通して売れるものをつくるというマーケティング的なところにそれを感じる人もいます。

そんなことは全く関係なくただ社風がいいからそこで働くこと自体が楽しいということも実際にあります。

僕は割と好きな仕事をしてくることができましたが、やはり環境が悪いと「なんでこんなに好きな仕事しているのにつまらないのだろう」と思うことはよくありました。そうなってしまうといくら好きな仕事でもそれをやりたいことだと思えなくなってしまいます。

4-3 結局やってみないとわからない。だからこそ、自分の軸を作っておいた方がい

極論、仕事はやってみないとわからないというのは真理だと思います。だからこそ、仕事内容そのものに価値をおくよりは、自分がどういうスタイルで関われるかということも重要です。

今すぐにやりたいことがないといって焦る必要はなく、まずは自分がどういうライフスタイルを築いていくか、どんな人間になっていくのかを明確にしておくことが重要です。

そして職種という概念を捨てて、自分の打ち立てた理念とマッチする会社を選ぶといいのではないでしょうか。

やりたいことがない人ほど、自分のことをよく見つめなおして、自分が将来どうありたいかを明確に描き、今自分がどこにいくべきなのかを知っておく必要があります。

5.やりたいことがない人に必要な抜け出す力

今の職場に対して辞めたいと思っていないが、やりたいことでもないがために、このままでいいのかと思っている人も多いと思います。

そこから抜け出すには、よっぽどやりたいことが他にない限り、相当な労力がかかりますが、

真剣に抜け出すことを考え始めると、やりたいことを見つけるアンテナも自然と高くなるはずです。

自分が心地いいと思える安定的な場所をコンフォートゾーンといいますが、今の職場で人間関係もうまくいっているし、給料もまぁ普通にあるし、という状況は、その人の中で安定を保てるコンフォートゾーンです。このコンフォートゾーンから抜け出せない人は多くいるものです。

(コンフォートゾーンについてはこちらにも書いています。枠を超えるデザインから学べること。コンフォートゾーンという無意識の枠をぬけることの重要性についてデザイナー視点で考えてみた

ただ、現状に満足していないのであれば、変化をためらってはいけないと思う。

変化というのはいつでも必要。そして自分が主体的になって変化を仕掛けていく変化の仕掛け人にならなければ、自分の人生を思った方向に舵取りすることができなくなります。

世の中は常に流れています。潮流が自分とマッチしていればいいですが、流れは急に変わったりするもの。

であれば潮流を自らが作り出す変化の仕掛け人になることが自分の人生を切り開いていく唯一の道なのではないかと思う。

やりたいことがない人は変化の仕掛け人となり、抜け出す力をもつことで、やりたいことを見つけるアンテナを高くもつことから始めるのはありだと思う。

6.人生における現在地は常に通過点である。

今すぐに自分の理想のライフスタイルとか、人間像を叶えることは難しい。

しかし、自分の理想を明確にもっていてそこに向かっている、いわば夢実現の途中過程であることを認識していれば、毎日前進するのみであることがわかります。

人生を地図にすると、現在地はただの通過点でしかありません。

たとえ、やりたいことを達成したとしても、人は今ある目標を達成すると次なる目標が必ず出てくるもので、死ぬ前に地図のゴール地点に到達してしまう人はいないと思います。だからどんな人であれ、現在が通過地点でしかありません。そう考えると誰しも変化の途中にいます。

そして、もがきながらも、周りの変化をそのまま受けるのではなく、自分で変化の流れをつくろうとしているのではないでしょうか。

自分が現在どこに向かっているのか、あるいはどこに向かって流されているのかを見ることです。そこで軌道修正が必要だと思ったら、とりあえず軌道修正する。そして軌道修正の内容こそが、やりたいことであり、やるべきことです。

どう軌道修正したらいいかわからないのは、そもそも今の自分がなぜ軌道修正する必要があると思ったのかをもう一度よく考えてみると、そこにヒントがあるかもしれない。

軌道修正というのは自分をあるべき方向に向かわせることです。

やりたいことがない人は自分のあるべき姿をもう一度考えてみるといいと思う。

ちなみに軌道修正は動いている人だからこそできること。

こんな記事も書いています。
動く人は軌道修正ができるが、動かない人は軌道修正すらできない

7.行き先を間違えないように自己管理をする

7-1 苦難の道があることは普通、ない方がおかしい

自分の進むべき道が見つかったら、そこに全力投球するのみ。

そのためにやるべきことはたくさんあるわけで、そこで多少の我慢は必要。絶対。

どうやったって全てが楽に思い通りにいくことはないのだから。

でも本気でそれを叶えたいと思ったら、叶えられるんじゃないですかね。僕もまだ途中ですが、少なくとも会社辞めて自分が決めたことで生活はできています。

ただ本気っていう言葉は結構曖昧で、抽象的で、言ってしまえばただの根性論なわけですので、そこは少し冷静に考える必要もあるかなと。

どうやって頑張ったらいいのか、努力の仕方が大事なわけです。自分のパフォーマンスを最大限に発揮できる環境作りも大事なわけです。

月3~400時間頑張れば誰しも成功するわけではありません。

7-2 努力の仕方を間違ったら終わり

歯食いしばって走り続けても、右折のところを左折したらただの無駄です。一直線を描くのは無理ですが、少なくとも逆走はしないようにしなければ。。その辺はすべて自己管理だと思います。

(努力の方法はこちらにも書いています。
ただの努力家!?報われる努力の仕方。

本気ならまず自己管理を本気でやるべき。

地図を広げてしっかり目標地点にピンを立てること、そこに対しての移動手段やルートを考えること、周囲にどんなものが隠れているかよく見ること、自分が使う移動手段の馬力が坂を上りきれるだけの馬力があるか知ること、足りなければどうしたらいいか考えること、時にはドライブスルーで休憩すること、こういったことすべてが自己管理だと思います。

自分が理想に向かって走り続けられるように、常に自分を最大限発揮できるようにするための管理が自己管理です。

地図がいつも手元にあればそれは“やる動機”になります。

動機はエンジンやガソリンのようなものです。

動機には内的動機と外的動機があって、内的動機はやること自体に意味を見出していて自発的にやろうとする動機、外的動機は報酬など他者から与えられるものを目的とした動機ですが、内的動機の方が馬力が強いのです。いわば内的動機はターボエンジンにハイオクを入れた状態で、外的動機はノーマルエンジンにレギュラーを入れたようなものです。

自己管理についてはこちらも。
自己管理には持続性が必要。その場の意思だけに左右されない自己管理の方法を考える。

8.動くことで人生にアクセントが出て面白くなる

つらつら書きながら自分でも色んなことを考えていますが、とりあえずやってみよう精神でエンジンをかけてみると意外とそれが面白くてハマることはよくあることだと思います。

その逆もしかり、絶対面白いと思ってやったことがつまんないなんてこともあります。

先に書いた通りそれは、どういう環境下でそれをやるかということも大きく影響してくるので、複雑ですが、やりたいこと探しが自分のやりたいことだと思って、まずはガソリン入れてエンジン回してみたら何か気付くことは100%あります。動いてみて何も得られなかったなんてことはまずありません。

やりたいことがない人が、今我慢してやりたくないことをやっていたり退屈な日々過ごしているのなら、ちょっと別のことに、ガソリン使ってエンジン動かしてみたら、よさそうではないですか?それがやりたいことをやるための一歩なのかもしれません。

思考もいいですが、ちょっとなんか行動に移すといいです。

思考は知恵を付けてくれますが、なんの体験も変化も与えてくれません。

行動は変化を伴い、時には痛みも伴いますが、人生の地図で自分を一コマ前へ進めてくれます。

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