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2014年4月12日 vol.9

川島勇之介
(Yunosuke Kawashima)

1985年生まれ 29歳

株式会社JAMP代表取締役社長。
学生時代のNGOの活動を通して感じた、貧しい国の支援をしたいという気持ち。ただ当時の自分には何もできず、まずは自分自身が経済的に独立しなければならないと感じ、休学、そして独立の道を歩み始めた。いくつかの経験を経て、元々興味のあった不動産事業で起業、今日までJAMPを引っ張ってきた。

絶対やるんだっていう確定事項にする。
“できたらいいな”ではなく、“そうする”なんですよね

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まずは自分自身が経済的に自立することが大事だと考えました。

–  独立をしたいと思ったのが先ですか?それとも、不動産をやっていくうちに独立したいと思ったのですか?

独立したいと思ったのが先ですね。
大学時代は工学部機械システム学科だったのですが、周りは皆SEになっていくような流れだったんです。
ただ、私自身はそういうイメージ湧かなくて、何をしたいか考えていました。
その時に、学内でしかも理系だと視野も狭いので、学外に出たいと思ったんですよ。
ちょうど中高の友達がNGOでインドのストリートチルドレンを支援する活動をしていたので、そこに私も参画したんですよね。

–  そうなんですね。

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そこで感じたことが、日本ではなんとなく漠然と皆生活出来ているけど、世界に目を向けると明日の生活も食料もままならいという現実があることを肌身で感じたんです。
それは小さい頃からテレビで見てなんとなくは知っていましたが、別に自分がそれに対して具体的にアプローチすることは考えていませんでした。しかし、この時こういった現状を打破する何かをしたいと感じたんですね。
でもそうは思っても、当時は大学生で親からの仕送りで生活をして、自分でできることは少なかったわけです。どうすればいいかと考えると、自分自身がまずは経済的に自立することが大事で、人の面倒をみるためには自分自身に力がないといけないと思いました。
その時に、単純にお金を稼ぎたいなと思いました。そこが大きな動機なんです。

–  若くしてそういう考えに至ったのですね!とても素晴らしいですね。

もちろん、自分自身の物欲がないわけではありませんが、人は“他人のため”という欲も持ち合わせていると思うんですよ。
こういうことを実現するために、ただ単純に大学に通って、SEになるっていうのが自分自身のゴールになるとは思わなかったんですね。
であれば、早いタイミングから違う動きをしようと決めました。その時ですね、自分で独立して仕事をしてみるのも面白いと思ったのは。

–  でも川島さんは当時大学生でしたよね、どうされたのですか?

実はそれから、独立起業に向けて大学を休学したんですよ。(後に復学、卒業している)
休学してから広告代理店を知人と一緒に立ち上げました。ただそれは上手くいかなかったんですが。
当時大学生だった私は、仕事ってこういうものなんだなっていうのをそこで初めて学び、その後に、元々興味のあった不動産の仕事を始めました。私が22歳の時でした。

–  不動産の仕事は会社員からスタートしたのですか?

いえ、最初は、都内の広尾にある不動産店舗で、フルコミッション(全額歩合給)で働き始めました。知り合いに紹介して頂いた不動産屋の社長が経営していたんですが、店頭で契約をとる人手もちょうどいなくて。そこで、働いて収入が伸びてきた段階で、法人 (株式会社JAMPの前身) を立ち上げたんですよ。

失敗とかリスクっていう考えを持たなかったんですよ、
最悪日本って、そこら辺に求人雑誌が置いてあるんで・・・笑

–  なるほど、ではお聞きしたいのですが、立ち上げてから今日まで、会社を成長させるにあたって、“これがあったからできた”というものはありますか?

マインドの話になるかもしれませんが、若さというのもあって、リスクを恐れなかったことですかね。
当時、お金も知識も経験もありませんでしたが、守るものもなかったんですよ。
今は結婚もして守るものはありますが、当時はそれがありませんでした。
上手くいかないこととか、困難なことを恐れなかったですし、恐れる必要もなかったというか。
失敗という言葉も、そもそも何をもって失敗なのかはよく分かりませんでしたし。よくリスクリスクっていうんですが、リスクっていっても最悪収入がなくなるだけじゃないですか。
収入がなくなっても日本って、そこらへんにいくらでも求人雑誌がおいてあるんで・・・。仕事って何だってできるわけですよね。
そういう意味では失敗とかリスクとかっていう考えを持たなかったんですよね。とりあえず挑戦しよう!アクションしよう!というのがありました。
客観的に見たら、上手くいってないとか、それってやばくないか?という経験も、思い出せば色々あると思いますが、当時はそれだったら辞めようとか、そういうのは思わなかったですね。
守らなくてはいけないものがあると、考えなくてはいけないこともありますが、自分の生活ぐらいなんとでもなると、ある意味楽観的でしたよ。

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–  これから起業しようとしている人達で、中々最初の一歩が重かったり、メンタルブロックのある人も少なくないと思いますが、川島さんご自身はそういうのはなかったわけですね?

それはなかったですね。逆にその人達にとって、具体的に踏み出せない理由って何なんだろうって思うんですよね。先ほど話したように守らないといけないものがあるとか、あとは例えば会社に10年努めてそこを抜け出すとかっていうと確かに大きな勇気が必要だとは思いますが。
でも家庭を持っていないとか、自分自身一人の状態なら、また就職することもできるし、それを考える必要性はあまりないと思います。

–  リスクや失敗に対するそういう考え方に加えて、やはり自分の仕事に対する自信もかなり持っていると感じるのですが、どうでしょうか?

昔と今では少し自信の在り方は違います。
昔は一人でやっていたので、自信のウェイトは大きかったですが、現在は、社員も食べさせていかなければいけませんし、家庭もあります。
なので危機管理を今まで以上にしなくてはいけない感覚はありますし、安心はしていませんよ。
自信があって、大丈夫だろうという考えは、今はあまりないですね。

社員の誕生日を祝う川島社長と社員の方

社員の誕生日を祝う川島社長と社員の方

明確な将来の理想像があるからこそ乗越えられる

–  社長になって社員を雇ったり、ご結婚されて家庭を持ったりと、環境が大きく変わる中で、自分の信念や大事にしてきたことを捨てなければならなかったことはありますか?

あまりそういうのはありませんね。犠牲にしているものはたくさんあると思いますが。それも自分がやりたくてやっていることなので、あまり・・・
ただどうしても曲げたくないものを曲げないとできないものがあるとしたら、私はそれをやらないと思います。
何を優先するかだと思うんですが、仕事やプライベートに関わらず理想のライフプランを持っていますし、そこに対して近づいていけてるとは思います。
質問にある信念とかではありませんが、時間的自由とかそういうものは犠牲になっていますね。社員を守ること、売上げをあげること、そういう危機感があるんで、一日完全に休日になるってことは、ほぼないんですよ。

–  例えば、家族との時間が犠牲になるとか、犠牲になるものが少し大きい時もありますよね、そういう辛いことを乗越えてやっていけるその行動力は、明確な将来の理想像があるからですか?

そうですね、間違いなくそうですね!
“犠牲”という言葉を先ほど私が使ってしまいましたが、結局自分がやりたくて、やっていることなんですよね。
週2で安定して休日をとれる仕事をやることも可能なわけですよ。ただ自分で会社を経営して自分で仕事をやるってことは、時間的犠牲がついてくることも分かっているので、ネガティブには思っていません。家族にはもしかしたら迷惑をかけていることもあるかもしれませんが、それも理解してもらっていると思いますし、何よりも家族のことも含めて将来の理想像に近づけていると思っています。

–  いいですね!将来の理想像に近づけて行っているという実感があるのは!

そうですね、やっぱりまぁ、どの経営者の方も言うことだと思いますが、期限と具体的な数値で決めて行くことが大事だと思います。それがない、行き先が見えないところには絶対人間到達しないじゃないですか?!

–  具体的に決めていかないといけないですよね・・・勉強になります。その具体的に決めたことに対して、日々の行動を振り返っているのですか?

そうですね、振り返るというよりも、理想像に対してどれくらい近づけているかを常に意識していますね。

絶対やるんだっていう確定事項にする。
“できたらいいな”ではなく、“そうする”なんですよね

–  私は自己分析が好きで、自分の弱みを書き出して、なぜこれが出来ないのか?など分析したりするのですが、そうするとだいたい精神的な弱さに辿り着きます。
例えば、何か行動しなくてはならない時に、こっちにいくのが怖いと思って踏み止まることもあります。その行動をすることが大事だと分かっていても、精神的に逃げたいと思う弱さが勝っているから、行動しない決断をします。
なので、日々決断する時には、必ずその行動が自分の理想像に近づくためのものであることを常に意識しなければならないと考えています。
先ほどの川島さんの話とリンクしているかなと思いました。目標を常に意識されているという点で。

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そうですね、今の話を聞いていて、目標に対する想いの強さがどのくらいのものなのかが非常に重要だと思いました。例えば、将来お金稼ぎたい、自由な時間を過ごしたいなって、これは誰しもが思っていることじゃないですか?
でも思っている人が全てがそうなれるかというと、そういうわけでもないじゃないですか?
そうじゃない理由は何かって言うと、一つはまず目的が明確ではないんですよね。
お金を稼ぎたいといっても、いくら稼ぎたいのか分かっていない人が多いです。
自由な時間もどのくらい欲しいのか、海外旅行行きたいと言っても、じゃどれぐらいの費用と時間が必要かって明確に考えている人は少ないと思います。
本当にそれを望んでいるかっていうと、“できたらいいな”っていうレベルの人が結構多いと思うんですよね。
そうではなく、絶対やるんだっていう確定事項にしてしまって、それに対してアプローチをかけることが大事ですよね。
例えば、3年後にこうなっているって決めたとしたら、それはもう確定なんですよ。“できたらいいな”、ではなく、“そうする”、なんですよね。そういう考え方が強いか弱いかっていうのは大きいんですよね。
決めたら、じゃいつまでに何をやるか?と具体的に決められると思います。

–  いつまでに何をやるか、それはもうかなり細かいところまで設定されているんですか?

そうですね、かなり細かく設定していますね。
それがないと日々無駄な時間だったり、無駄なことをしてしまいます。できる限り、最短で理想像に近づきたいですよね?人生どこで終わってしまうか分からないので・・・自分の時間って限られているわけで、どれだけ最短でいけるかっていうのは常に考えていますね。

–  そうですよね、時間は有限ですから。その理想像にいくためにご自身が大事にされている考え方とか信条はありますか?

大きく2つありますね。ビジネスは結局、お客様に商品を提供してそれに対する対価を受け取るわけなので、お客様の立場でお客様に満足してもらえるサービスを提供すること、その視点を忘れないのが一つ。
それからもう一つは自分自身、常に目的意識を忘れずに行動していくってことですかね。
どうしても妥協とか、なぁなぁにしてしまうところもでてくるじゃないですか、特に私自身も経営者なので、誰かに仕事をしろって言われることはない環境なので。
だからこそ、先ほど言ったように、余計数字とか分かり易いもので決定していくことを大事にしていますね。

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–  迷うことがあってもそこを軸に決断していくわけですね?

そうですね、そうだと思いますね。
私自身がポジティブというか、楽観的なんで、ネガティブなことはあまり考えません。
なので、悩むっていうこと自体あまりないのですが。笑

–  それはいいですね。笑 昔からですか?

そうですね。あんまり落ち込んだり思い悩むっていうのはないので、そこは得かもしれませんね。

–  今後、理想像に向かって進むにあたり、人として自分に足りないものや、鍛えた方がいいと思うことはありますか?

人に対しても自分に対してもまだまだ厳しさが全然足りないと思いますね。
色んな方にお会いしたり、先輩経営者の方ともお話しさせて頂きますが、その中で自分に対しても周りに対しても厳しさが足りないとは思います。もっとストイックになってもいいのかなって思いますね。
これはもうメンタル的なことなので、自分自身で解決するしかないですが。

–  なるほど、私も理想像に向かって邁進できるように頑張ります。今日はお話頂き本当にありがとうございました!

 
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コンセプト
これからの時代、共感という言葉が人々をつなぐ一つのキーワードになると考えています。人として生き方や価値観に共感できる人たちと一緒にビジネスをしたい、そういう人たちのサービスを使いたいと思う人がより増えてくることでしょう。
当メディアでは、どんな人生観をもった人がどんな想いで、サービスを提供しているのか、そんな観点から取材をし、記事にまとめています。