平野さんprofile

2013年11月21日 vol.6

平野クニミ(Kunimi Hirano)

1986年生まれ 27歳
中小企業ITサポートセンター代表。
元パソコン嫌いだが、ある時パソコンに目覚めプログラマーを目指し始める。そんな中、自分では当たり前と思っていたパソコンの能力が意外なところで人の役に立ち、以降、自分の強みを最大限発揮できる仕事でビジネスを展開している。

私は必ずそうやってきたんですよ。一歩先の目標って考えると気が楽になりますよ。

父が経営者であり、人は皆起業していくものだと幼い頃から考えていた平野さん。中学の頃にどうやら起業しない人もいるらしい・・・と気付いたそうだが、その頃にはもう自分も起業するものだと思っていたという。ある時、飲食店経営者からの依頼で店を手伝うことになったが、自分がやるならウェイトレスではなく、パソコンを使ったマーケティングで手伝いをしようと考えたのがきっかけで学生時代から今の事業を育ててきた。

平野さんHP
facebook : https://www.facebook.com/hirano.kunimi

大学一年の時に高校を卒業しました。笑

ーー HP拝見しました。独立される前は大手ソフトウェア会社に勤務されていたとのことですね?

そうです。プログラムやってSEやって、後半はマネージャーもやってました。何人か人をつけてもらって、新製品の開発とかそういうのをやっていました。

ーー もともとプログラムやシステムに興味があったのですか?

ちゃんとプログラムを始めたのが小学校の時です。

ーー 小学生で始めたんですか!?早くないですか?

授業であったんですよ。小学校1年の時に初めてパソコンの授業があって、そこでプログラミングをやらされるんですよ。ゲームプログラミングなんですけど。まぁそれが難しくて・・・。英語とパソコンの授業が入れ子になっていたんですけどね。

ーー 英語もあったんですか?凄い小学校ですね。

そうなんですよ。変な小学校ですよね。その時はプログラミングなんてわけが分からなかったんでもう触るものか!と思って。もう苦手で。

ーー 当時はまだ目覚めてなかったのですね。中学の時もされていたのですか?

そうですね、そこで目覚めたんですよね。

ーー どういったきっかけですか?

平野さん1

その時チャットがすごい流行っていて、ちょうどその頃に料金定額制(それまでは通信量に応じて課金制)が入ってきたんですよね。1日何時間インターネットやっても料金変わらないのでのめり込んできて。それまでは月5万とか請求きて親に怒られていました。笑
そこからチャットにはまり、ネットゲームにはまり・・・。で、当時ホームページ制作が流行っていて、皆一人1個はホームページ持つみたいな感じでやってました。その時はそれで一生食べて行くんだと思っていたんですよ!

ーー これで食べて行けると思われたのですね!?

手に職をつければ!と。そんなわけもなかったんですけどね。高校の時はもうあまり作らなかったんですが、大学でプログラミングをちゃんと勉強し直そうと思って、プログラミングを習って、そのままプログラマーとして就職しました。

ーー 経歴を拝見すると、二十歳の頃から現在の事業の駆け出しをやられていたみたいですが、大学に行きながらということでしょうか?

そうですね、大学1,2年の頃から始めていました。卒業してからは一旦ソフトウェア会社に就職しましたが。

ーー 事業を始めるきっかけは何があったのでしょうか?

きっかけは、私が中学生の頃から知人で、地元で飲食店を始めた人がいたんです。で、そこで社員が辞めて、手伝ってくれって言われたんですよね!
でも、飲食の経験がそんなになかったので、どうせ手伝うなら、パソコンを使って経営改善した方が手っ取り早いだろうと思って、そういうマーケティングサービスを始めたんですよ。売上げ分析して仕入れ分析して、これが課題です!と。二十歳の小娘の話を良く聞いてくれたなと思いますよね。笑

ーー その行動に行き着くのが凄いですね!経営やマーケティングに関しては勉強されていたのですか?

とにかく本を読みました!

ーー では、勉強しながらという感じでしょうか?

そうです、そうです!父が経営者だったので、なんとなく流れぐらいは知っていましたが。しっかりと興味を持って勉強したのはその頃ですね。どうやって商品を売るかっていうところを凄く勉強しました。そこで知識を溜め込んでいきましたね!

ーー その飲食のお手伝いはどのくらいやられたのですか?

今でも続いています。かれこれ7年目ですね。

ーー 長いですね。その飲食店の依頼があって良かったですよね!何よりもパソコンで経営改善するっていう方向にご自身でもっていったのが凄いですが。
その時から自分のスキルを使って人のお手伝いをすることで独立したいと思われていたのですか?

そうですね!父が経営者だったので、自分は独立するものだとずっと思っていましたね!

ーー 二十歳の頃からですか?

いえ、物心ついた頃からそう思っていました!中学くらいの頃に、どうやら起業しない人もいるらしい、ということに気付いて、それで凄い衝撃を受けたんですね。

ーー ははは(笑)。

父が当たり前だと思っていましたので。

ーー そういう方もいらっしゃるんですね。僕とは真逆、僕は父がずっと同じ会社で努めていたので、同じ会社にずっと勤めることが格好良いんだろうなと思っていました。

それは本当に真逆ですね、面白い。

ーー とは言いながらも、まずはゆっくりと準備していこうかなという感じで始められたのですか?

そうですね、少し話がさかのぼりますが、私は高校を半年しか行ってないんですよ!

ーー え、そうなんですか!?

大検で大学に行ったので、とにかく学歴がなくて社会的に不利だと思ったんですよね。だからとにかく一発逆転しようと思って、就職活動では、大手狙いで就職したんですよ!笑

ーー そうなんですね!ところで、高校に半年しか行ってないのはなぜですか?

ネットゲームし過ぎて・・・。笑

ーー ははは(笑)。そんな事情だったんですね!

でもそんな人ばっかりでしたよ。皆留年していましたし。笑

ーー 留年して、これはダメだっていうので退学したんですか?

いえ、その時、学園長に呼ばれて、「平野さん、どうするの?」って言われて。大検取ったら卒業させてあげるから大検を取りなって言われてたんですね。それで大検取ったのですが、すぐには卒業させてもらえなくて、大学通いながら、高校から課題が提示されて、それを提出していたんです。

ーー そんなパターンがあるんですね。では一応高校は卒業されているということですね。

はい、大学一年の時に高校を卒業しました。笑

ーー 時系列が面白過ぎますね。笑

就職活動で履歴書を書くとだいたい「これは間違って書いたの?」って言われますね。

平野さん2

自分で人生コントロールできた方が安心だろうって思ったんですね。

ーー 実際に就職されてからどうですか?大手ですし、安定企業ですよね。価値観変わりましたか?

えぇ、憧れだったプログラマーになって、チームも凄くいいチームに配属されて、なのでこのまま一生会社員でもいいのかなって思いましたけど。でもあまり居心地が良過ぎて、このままだと本当に一生ここに居てしまうと思ったので、3年経つ前に辞めようって思いましたね。

ーー あ、そうなんですね。それで実際に3年経たずに退職されたんですか?

そうですね、3年ぎりぎりで辞めました。

ーー 辞める時期を決められていたんですね。

色んな経営者の方から、「あなたみたいな人は3年経つ前に辞めるでしょうね」って言われて、へぇ〜っと思って聞いてましたけど、そういうのを聞いていたせいか、3年という区切りをつけていましたね。
それ以上長くいるとずっといるだろうっていう恐怖感もありましたね。3年足らずで辞める今時の若者をやってしまいましたね。笑

ーー 確かに、今時ですね。笑 思い止まることはなかったのですか?

辞める半年ぐらい前は悩んでましたけどね。でも、やらないで終わるのは嫌で。会社にいても、いつか失敗することはあると思うんですよね、その可能性はゼロではない。人に人生任せるより自分で人生コントロールできた方が安心だろうって思ったんですね。

ーー 独立に対する不安はなかったのですか?

えぇ、それは考えてなかったですね!

ーー 独立される方は、だいたい皆そう仰いますね!

興味の方が先にいっちゃんてるんですよね。まぁ開業してからあの時もう少しリクス分析していればって思うこともありますけどね。

ーー 思い返してみればってのはあるかもしれないですけどね。

でもやる時ってそういうところは目に入らなくなってしまっていましたよね、ダメだったらその時考えればいいや!って。

ーー 独立される時に、これがあったからこそ今に至る、ということはありますか?

そうですね、最初にお手伝いした飲食の経営者からの話がなければ、今の私はなかったかもしれませんし、そもそも今の仕事を思いついていなかったでしょうね。自分で色々できちゃうと、そういう所に需要があるってあまり気付かないですよね。

ーー やられてみて、自分に伝えられる価値があるって分かったわけですね。

そうですね、需要あるって。

ーー ここまでやられてて、挫折はないですか?

ホームページから集客できなかったことですね。結構お金かけて広告うって、集客を試みたんですが、ほぼなかったんですよ。数ヶ月やって問い合わせ1件でしたからね。かなりびっくりしましたね。

ーー ホームページさえ作ってしまえばっていう感覚も最初はあったのですかね。

そうですね、当時はそういう感覚だったかもしれないですね。営業=ホームページ集客だったんですよ、私の頭の中は。でもちゃんと営業しようと思って動き始めて、人とお会いして伝えるっていうことをやっていますね。やっぱり人と会わないとダメなんだよなって。

ーー 今はSNSもありますし、楽にできていましそうな気がしますよね。でも伝わらないっていうのはあるかもしれませんね。

もともと実積がないですし、私は起業家としては若い方で、、でもターゲットにしている中小企業の方々はもう40、50代のベテランの方だし、そういう方には私にお願いするメリットがホームページからでは伝わらないんですよね。
実積なくて、若いし、信用できないっていうのがホームページみたときの感想なんですよ。胡散臭いっていう。当時は顔も出してなかったですからね、尚更胡散臭いっていう。笑 問い合わせなんか来るわけないですよね。
毎月どんどん赤字が増えていってたのでもう真っ青でしたよ。笑

ーー 辞める選択肢はなかったんですか?とりあえず、もう一回就職しようかなという考えです。

あぁ、就職に関しては少し考えた時期もありましたよ。でもやっぱりいつかは乗り越えなくてはいけないことだし、経営者の方々は皆そういうのを乗り越えていっているので。これを乗り越えたら楽になるという考えはあったので。

ーー これまで二十歳から事業をやられていて、現在は完全に独立されています。仕事に対する考え方っていうのは変わりましたか?

私は変わりませんね。目の前の困っている人を助けるだけなので。それは会社員の頃もそうだったし。私も考え方が変わるのかなって思ってましたけど、変わらなかったですね。笑

ーー 実際に仕事をされていて、何が一番嬉しいですか?

感謝して頂けることですよね、お客さんが自分ではできなかったことをしているので。

絶対受注名刺の福田剛大氏と平野氏。自分で勉強できることは何でもやるという。(写真は福田氏のセ ミナーにて)

絶対受注名刺の福田剛大氏と平野氏。自分で勉強できることは何でもやるという。(写真は福田氏のセ ミナーにて)

私は必ずそうやってきたんですよ。
一歩先の目標って考えると気が楽になりますよ。

ーー 独立される時に、頼りにしていた人とか刺激を与えてくれた人はいらっしゃいますか?

いますね。起業家であり、モデラーでもある方がいらっしゃるんですが、経営面ではこの方に聞いていましたね。色んな会社を経営されていますし。

ーー なるほど、どう知り合われたのですか?

先程話した飲食店のお客さんだったんですよね。二十歳からの付き合いなので長いですね。売上げの相談や方向性の相談をしますね。方向性は間違っていないよ!って言われたりすると、自信になります!

ーー 自信を与えてくれる人の存在は大事かもしれませんね!ところで、ご自身のできる事、魅力をどう伝えられていますか?

私はあまり自分からは伝えないで、とにかく相手の話を聞くって感じですね。やっぱり需要があると来てもらえますし。必要なことは名刺に書いていますからね。

ーー なるほど!今後、この事業を展開されるにあたって、将来的にどういうことをされたいですか?

私は会社を大きくして社員を多く雇用したいんですよね。

ーー それはどういう想いなんですかね?

私、多分今の仕事って一生は出来ないと思うんですよ。若い人の方がパソコンはどんどん詳しくなると思っているし、私のこの事業での寿命って10年くらいだと思うんですよ。そうなったら、私の変わりになる人を育てて、その人に事業をそのまま渡したいんですよね。そういう想いがあるので、絶対人は雇用していなきゃいけないし、大きな会社にしていたいっていうのはありますよね!

ーー なるほど〜、しっかりと先を見据えた上で計画されているのですね。それでは、10年後は平野さんは何をされているのですか?

平野さん4

そうですね、別の会社やっているかもしれないけど、まだ分からないです。これまでも、私は必ずそうやって生きてきたんですよ。大学の時は就職するって思って頑張ってきたし、就職した時は起業するって頑張ってきたし。一歩先の目標がないと途中で辞めてしまうので。

ーー ちょっと先の目標を創るっていいですね!僕は大きいところばかりみてしまいがちですからね。

一歩先って考えると気が楽になりますよ。

ーー それをコツコツ重ねていくことが大きな成功に繋がるんですね!

きっとそうなんだと思いますね!

ーー 10年後の目標に向けて努力していることや、今足りていないなと思うことはありますか?

開業してすぐに人を雇用するつもりだったんですが、まだできていないんですよね。最初の人を雇うっていうのは凄いハードルなんですよね。経営者の方からもそう聞きます。でも今やっていることを自分だけしかできないというのは駄目だと思いますよね。

ーー なるほど、後々のことも考えると早めに最初の人を雇用するのがいいんですかね。では最後に聞かせて下さい。独立する魅力はなんでしょうか。

魅力は好きなことができることですね。私は自己責任が凄い好きなんですよ。誰にも責任を押し付けないっていう。やりたいことできるし、責任は全部自分でとるというスタンス。

平野さん3

ーー 逆に辛いことも色々ありそうですけどね。

会社員時代、上司に責任とって貰うってことに凄く違和感があったんですよね。

ーー なるほど。

申し訳ないなっていう気持ちで。年齢とか経験を重ねないと、会社員の場合は本当の意味で自分で責任を負って何かをやるっていうのは、なかなかできないと思います。起業の場合はそれができるので、今は凄くいい環境にいると思っています!

ーー なるほど、立場がまるで変わりますしね。今日は色んなお話聞かせて頂いてありがとうございました!

淡々と語られる平野さんの過去はとても興味深いものでした。インターネットゲームにはまり過ぎて、高校を半年しかいかなかったという、この方の何かに没頭した時の力は凄いものがあると感じました。実際に、ITサポート以外でも、写真だったり動画だったり、中小企業PRの面でもサポートをされていますが、これらは元々身につけていたスキルではなく、中小企業のニーズがあったのでとにかく勉強してできるようにした、とのことです。自分がやると決めたことを何でもやり抜いてしまう平野さん、“一歩先の目標”を決めることがその極意なのかもしれません。

 
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コンセプト
これからの時代、共感という言葉が人々をつなぐ一つのキーワードになると考えています。人として生き方や価値観に共感できる人たちと一緒にビジネスをしたい、そういう人たちのサービスを使いたいと思う人がより増えてくることでしょう。
当メディアでは、どんな人生観をもった人がどんな想いで、サービスを提供しているのか、そんな観点から取材をし、記事にまとめています。