小川裕大さん

2015年8月31日 vol.18

小川 裕大
(Yudai Ogawa)

1989年生まれ 26歳
株式会社ライボ 代表取締役CEO
大学時代に自身が立ち上げたサークルが多くの人を繋げるきっかけの場となり、人と人を繋げる場をこの先もつくっていきたいと思った小川さん。そんな中、社会人になり目の当たりにした採用におけるミスマッチの現状。人と人を繋げることで適切なキャリア情報を提供しようと、キャリア特化型Q&Aサイト「JobQ」をスタートさせた。

自分が納得して選択した、そのときの気持ちや理由を再度認識することで、自信をもって生きています。

できないことがあるならできるようにしてあげればいい
株式会社ライボ >> http://laibo.jp
JobQ >> https://job-q.me
JobQuest >> http://quest.job-q.me/

社会人になり、採用におけるミスマッチの現状を目の当たりにしました。

–  実際に企業でキャリアを積んでいる人から生の声が聞けるキャリア特化型Q&AサイトがJobQですよね。どのような方を対象にしているのでしょうか?

転職者の数が膨れる年齢が男性だと3回、女性だと2回という統計データがあります。
JobQが主に対象に考えているのは転職者数が最初に膨れる20代後半〜30代前半の人たちですね。

–  今のような形態(生の声が聞ける)に着目したのはなぜですか?

自分のやりたいことで、どのように働けるのか?という情報ってあまりネット上にありません。
例えば◯◯株式会社に勤める20代後半のエンジニアがどのようなスタイルで働いているのか、というようなピンポイントな情報はほとんどないですよね。

そういった情報へのアクセスの難しさが、転職時のミスマッチを生むと考えました。

–  なるほど、自分が歩みたいと思うキャリアを先に歩んでいる人から生の声を聞くことで適切な情報を仕入れられるわけですね。

はい、情報にアクセスするというよりも、人にアクセスするという感覚ですね。みんなが自分のキャリアを毎日歩んでいるわけですから、一人一人がキャリアのプロなんです。

であれば、そういったキャリアのプロ、つまり情報や経験を持つ個人と求職者を繋げることで、求職者が欲しい情報により近い情報を受け取ることができると考えています。

–  そういった考えに至った理由として、ご自身の経験で何かあったのですか?

モヤモヤを解決する機会をつくりたい
社会に出て、採用におけるミスマッチの現状を肌で感じました。
先ほども申し上げたようにそういったミスマッチの原因が情報収集のハードルの高さにあると思ったんです。
また、キャリアについて考えるきっかけもあまりないなと。
現状を打開したり、次のステップに進むにあたってそういったきっかけは非常に重要だと思っています。


–  そういう場があると自分のキャリアにもまた可能性を感じられるかもしれませんね。

「誰かに教えてほしい」「相談したい」と思っている人はたくさんいる一方で、「でも誰がその情報や経験を持っているのかわからない」と悩んでいるケースがほとんどです。
情報や経験を持っている人を探し当てるには大きなコストがかかりますし、そもそも探し当てることができるかも不明確です。
そんな悩みを抱える人たちに、JobQを使って情報や経験を持っている人と繋がり、コミュニケーションをとってもらいたいと思います。キャリアを考える今までにない場所ができると確信しています。

–  それぞれのキャリアを持つ人たちの生の声が飛び交うサイト、絶対楽しいですね。

皆がキャリアについてディスカッションしていく中で「あの会社はどうなの?」といった情報が溜まってくるというのはものすごく価値があります。
そこで出会った人たちが飲み屋とかで会って、キャリアの相談をするなんてことが起こると最高ですね。

自分が納得して選択した、そのときの気持ちや理由を再度認識することで、自信をもって生きています。

–  業界的には競合他社も多いと思いますが、なぜご自身でそれをやろうと思われたのですか?

人材系のサービスはほとんどキャッシュポイントが企業側にあるので、企業の情報に偏りが出てしまっているというのが現状です。

であれば、自分たちでとことんユーザーに寄り添ったサービスを1から生み出し、本当に求められている情報を入手できる場所をつくりたいという気持ちが強かったです。
“そのまま務めるにしろ、転職するにしろ、キャリアについて納得した意思決定をすることができないのであれば、それができるようなきっかけをつくればいい”、そう思いました。

–  そういう素敵な考え方が背景にあったのですね。小川さんたちの作ったJobQだからこそ解決できる課題ですよね。

キャリアって色んな詰み重ね方がありますよね。
わくわく楽しく働ければOKという人、安定した大企業に勤めて家族をしっかり養っていくべき、など色々ありますが、
自分が目指したい像をどうキャリアの中で表現していくか、そういった意味で納得したキャリアの選択ができるようにしてあげるのが私たちのゴールです。
非合理的な判断によって生まれる価値というのが絶対あると思いますし、それを生むのが人と人との繋がり、そしてコミュニケーションだと思うんですよね。

–  それぞれの価値観ですからね、何が正しいとかではなく、しっかり納得して選択するというのは大切なことですよね。

もちろん私も悩むことはあります。「これって正しいんだっけ?」みたいな。

でもその都度、意思決定をしたときの気持ちに立ち返り、自分が納得して選択した、そのときの気持ちや理由を再度認識することで、自信をもって生きています。
自分が納得して選択したものなので正しいと自信をもっています

自分らしくあればいいかなと思っています。

–  小川さんはキャリアとして起業家を選択したわけですが、そもそも起業家志向だったのですか?

大学の頃から何か人のためになるサービスと組織をつくりたいと思っていました。

大学時代サークルを立ち上げたのですが、
「裕大さんがサークルつくってくれなかったらこんな出会いはなかったよ!」と後輩が言ってくれたのを今でも鮮明に覚えています。あのときの喜びといったら言葉で表現できないほど大きなものでした。

自分が作った場によって人と人とが出会う。それが楽しいなと思ったんです。
昔からそうですが人とか組織が好きなんですね、多分。
この大学時代の経験を通じて、そういった出会いの場をキャリアを通じて作りたいなと思うようになりました。

–  実際に起業されて重圧もあるのではないですか?

メンバーが増えることや多くの方が応援してくださることでプレッシャーという感覚よりも恩返しをしたいという感覚に変わっていきましたね。

–  ご自身でサービスを立ち上げる上で、これは大きかったなという転換期はありますか?

大きく3つあります。

1つ目は独立のきっかけをくれた2014年の1月の話です。あるサービスがあって、それを一緒にやろうと言ってくれていた友人もいて、まずその友人が退職したんですよね。
元々そのサービスをやると言い出したのは私だったので、私も流れで会社を辞めました。
ところが、私が会社を辞めたタイミングでその友人がどこかに行ってしまって…。
でもその友人がいなければ独立していなかったと思いますし、それは大きな出来事でしたね。

2つ目はは弊社COOの小谷との再会です。
小谷と再会し、ライボを立ち上げようと2人で動き出した去年の12月は大きな転換期だったなと。

そして、3つ目はサイバーエージェント・ベンチャーズさんから出資をいただいたことです。
起業家1年生の私たちにとってこれほど心強いことはありません。
いろんな出会いやノウハウをいただいているので、しっかりと結果を出して恩返ししたいですね。

–  日々の生活の中で、たまには凹むこともあると思うのですが、どうご自身のモチベーションを高く維持していますか?

人との関わり方は大切
誰かと話すことですかね。メンバーが一緒に、イメージする世界を作ろうと頑張ってくれているのは私にとって大きなエネルギーになっています。


–  人から受ける影響は大きいですよね。これからの展開のポイントは何でしょうか?

ユーザー間のコミュニケーションの活性化がポイントだと思っています。
とにかくいかにユーザーに寄り添ったサービスができるか、ということを軸に考えています。

–  今後ご自身の夢を叶える上で今の自分にプラスしていきたいものはありますか?

正直、何をプラスしたらいいのかもわかっていないのが現状ですね。
だからこそ自分らしくあればいいかなと思っています。
あまり自覚はしていませんが、人を巻き込む力は強いよねとよく言われるので、
そういった自分のいいところを出していければいいかなと思っています。

–  人を巻き込む力、私は初対面ですがそれはとても納得できます。笑 今日はありがとうございました!

 
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コンセプト
これからの時代、共感という言葉が人々をつなぐ一つのキーワードになると考えています。人として生き方や価値観に共感できる人たちと一緒にビジネスをしたい、そういう人たちのサービスを使いたいと思う人がより増えてくることでしょう。
当メディアでは、どんな人生観をもった人がどんな想いで、サービスを提供しているのか、そんな観点から取材をし、記事にまとめています。