ムジカ・チェレステ佐藤様

2015年5月28日 vol.15

佐藤 智恵
(Chie Sato)

1983年生まれ 31歳
株式会社ムジカ・チェレステ 代表取締役・ソプラノ歌手
アーティストとして活動を続ける中で、本当に良いものをお客様に提供するために選んだ手段が起業であった。ステージと客席が一体となれるエンターテインメント・クラシックを展開。
10年後にエンターテインメント・クラシックの常設劇場を作るという目標を掲げている。

既成概念にとらわれない方法で、やりたいことをやっています!

インタビュー ムジカチェレステ佐藤様
株式会社ムジカ・チェレステ >> http://musica-celeste.com

自分でやった方が絶対にいい!だったら自分でやる!そう決めたんですよね。

–  佐藤さんは、昔から経営者になりたいと思っていたのですか?

いえ、私はアーティストですから、経営者になりたいと思ったことは一度もありません。
自分のやりたいことを突き詰めた結果、経営者という立場をとっておりますが、アーティストとして活動をメインに考えています。

–  なるほど、それでは昔からアーティストとして独立したいと思っていたのですか?

特に独立したいという希望はありませんでした。
私はただ、歌手になりたかっただけです。
歌手として、やりたいことを追求した結果、今はエンターテインメント・クラシックというテーマを掲げて、ステージと客席が一体となって楽しめる作品をプロデュース・出演しています。

–  ご自身で企画された最初のステージは、いつ、どのようにして、できたのですか?

大学を卒業する時に、「皆で演奏会したいね!」と言って開催したのが初めての企画です。
その時にたまたま代表としてやったのですが、それから、自分で主催してイベントを開催するようになりました。
独立したいと思って、そうなったわけではありません。
経営の勉強をしたこともなかったですし、その分今は大変なことも多いのですが。笑

–  しかし、どこかに所属するという選択肢もあったと思います。
所属することによって、安定的に歌手活動ができるというメリットはあると思います。
なぜその中で、独立の道を選んだのでしょうか。

音楽事務所や団体の中で仕事をしたこともあります。
しかし、「私だったらもっとこうする」という改善点を感じることがとても多かったのです。
そうしたことがストレスになったため、どこに行っても長続きしませんでした。
一方で、自分の演奏会を主催することもあって、
自分でやる方がお客様もついてくるし、自分の満足度も、演奏会の仕上がりも良いものができると確信するに至りました。
その時に、「自分でやった方が絶対にいい!だったら自分でやる!」と決めたのです。

座学はしません。とにかくやる方が先です!

–  企画からプロデュースまで何から何までやるのは、相当ハードかと思いますが、
やりたいという気持ちの反面、どこかで抵抗みたいなものはありませんでしたか?

抵抗はありませんでした!それは今もそうです。
もちろん、大変は大変ですが・・・。
ちなみに、私はソプラノなのですが、ソプラノは一番人が多くて、山ほど先輩がおられます。
そのため、出たくても出れない状況はありましたし、色々なしがらみもございました。
そんな中で、オーディションを受けて、通るか通らないかっていうのを続けているよりは、
自分でつくって出ればいいじゃない!と考えるようになりました。

–  行動派ですね。
まずは確実に経験を積んだり座学を通してから行動するという人と、とにかく動き回る人と、2つに分かれるとおもいますが、佐藤さんは後者ですよね?

はい、とにかく行動する方です。
ただ、体調が悪くなってしまうと、どうしても止まってしまいます。
歌手ということもありますが、体は第一ですね。
歌えなくなると、精神的にもストレスがかかり、他の業務に支障が出てしまいます。
私は常に歌っていたいですし、そのための体調管理を欠かさないようにしています。

–  体調を保つことが、佐藤さんのパワーを最大限引き出す秘訣なんですね。

でも、何事にも一生懸命やるタイプなので、無理することもあります。
その時は、寝込むこともあるので反省しております。

–  佐藤さんが第一に考えている体調管理ですが、
体調が悪くなった時はどのように対処していますか?

休むのはもちろんですが、呼吸法や食事管理、整体に通うなど、色々なケースに備えて、対処法を準備しています。
とにかく引き出しをできるだけ多くもっておき、体調がおかしくならないように常にコントロールするように心掛けています。

–  ご自身の使い方を意識していますよね。
昔からそうだったのですか?

いえ、高校生の時、宝塚を目指し、受験に向けて励んていたのですが、ストレスで大きく体調を崩してしまったことがあります。
拒食症になり、ご飯をまともに食べられないようになりましたし、歌も歌えない状況でした。
普通の生活ができずに、ずいぶん苦しい思いをしました。

–  それは大変でしたね!それを乗り越えられた要因は何ですか?!

両親の支えと、あと歌手に絶対になる!という私の気持ちです。
両親とは毎日喧嘩していました。こういうことになるまでは、やれば何でもできると思える位だったのですが、何もできないようになって、息も普通にできなかったり、精神科にも通っていましたし、、、何かにつけて親に怒鳴り散らしていました。
それでも両親は献身的にケアし続けてくれて立ち直ることが出来たので、本当に感謝しております。

–  それ以降はどうですか?大きく体調崩したりとかは?

大きな行事を主催した後など、張り詰めていた糸が切れた時に崩すことはあります。
ただ、肝心なところでは崩れないように心掛けております。そこは先に話したように、
体調管理に関する色んな引き出しをもつことで、コントロールできています。
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既成概念にとらわれない方法で、やりたいことをやっています。

–  オンとオフのつけ方も大事かと思いますが、その辺はいかがですか?

歌っているとすごく楽しくて、それが幸せなので、基本的にオンオフはないですね。
社長業の事業計画作り、人事管理、事務作業や経理などは疲れます。笑
できれば、ずっと歌とプロデュースだけしたいですけどね。笑

–  自分が好きでやっている分野の仕事の中でも、好き嫌いはあると思います。
例えば、歌の中でも、これは好きだけど、こっちはちょっと、、みたいな感覚ってどこかにあるのかなと思うのですが、その辺はいかがですか?

そういった意味では、私がプロデュースしているので、自分が嫌いなものはやりませんし、強要されることはありませんので、
本当に好きなことだけをやらせていただいております。
これはプロデュースの醍醐味ですよね。
ただ、アーティストといってもエンターテイナーですから、お客様に寄り添ったものを提供することが大前提です。

–  僕は、アーティストにも二種類あると思っていて、
一つは自分の好きなことを突き詰めて、ファンができるアーティスト、
もう一つは、割と商業的に考えられた、お客さんのニーズから創造をするアーティスト。
これについてはいかがですか?

お客様のニーズから商業的に考えたという訳ではありませんが、私は、お客様に寄り添っていきたいと思っています。
クラシックは、「こうあるべきだ、これが正しいんだ」といった既成概念にとらわれがちです。
だけど私は、エンターテインメントとクラシックを融合させたエンターテインメント・クラシックというテーマを掲げて、新しい分野を作り、クラシックの顧客層を広げるつもりで活動しています。
やっぱり「面白かったから次も行きたい!」そう思っていただきたいです!
しっかりとお客様とコミュニケーションをとれる演奏会をやっていきたいと思っています。

–  具体的には、どのようにお客様とコミュニケーションをとっていくのですか?

私の場合は、ステージから降りていって、一緒に歌ったり、リズミカルな曲であれば、皆で手拍子をしたりとか、踊りがある曲なら一緒に踊ったりなど、とにかくお客様と一体感のある空間をつくっています。
あとは演奏以外でも、SNS等を通じて、お客様に常にメッセージを送っています。
この記事もそうですね、お客様に見ていただきたいと思って取材を受けています。

–  そういった演出は、何かに影響を受けてできたもの何でしょうか?

中学2年の時に、演奏旅行でヨーロッパへ行き、そこで本場のオペラを聴く機会がありました。
ライブレストランみたいなところだったのですが、最後の方に、歌手の人が私たちの側まできて歌ってくれる演出がありました。
それがすごく楽しかったんです!
特にそれを意識して今のスタイルがあるわけではないのですが、最近になって、その経験が、今の活動の原点になのではないかと思うこともございます。

ご縁じゃないですかね!できないことを補い合える関係づくりって。

–  今後、佐藤さんがやりたいことを成し遂げるために、足していかなければいけないものは何ですか?

やっぱり資金は必要なので、スポンサー集めはやっていかなければいけないと思っております。

–  佐藤さん自身はあくまでもアーティストでいたいと思っているわけで、
しかし一方では、そういった経営面についても、考えていかなければいけない、
どのように対処していくのがいいと思いますか?
自分で全てやるのか、それともそういうのが得意な人に任せたいと思いますか?

ご縁じゃないですかね!
自分で勉強してやるっていうものではなく、こういう自分ができないことを補ってもらったり、あるいはその逆の関係を作って、得意な方に出来るだけお任せするご縁に期待しております。
もちろん、こちらからのアプローチは必要。
私は、座学はしないので・・・とにかく動いてあたっていくというスタンスですね。

–  僕はまず座学をやっちゃうタイプ、佐藤さんは常に行動が先にでますよね?!

カーネギーホール
ですね、とにかく動きますね。
わからないことがあっても、動いていれば、だいたい周囲の人が教えてくださいます。
私は座学をするより、人に会って、そこで教えてもらうって感じですね。

–  佐藤さんのようにどんどん動いていく方が、主体的にモノをつくっていく人なんだと思います。
今後自分がやりたいと思っていることをやろうと思ってる人へ何かアドバイスはありませんか?

ありきたりですが、目標きめて動くしかないですよね。やりたいことを決めたらそれに対して、なすべきことを一つずつこなしていくしかありません。あとは友人や、自分よりできる人の助け・知恵をいただきながら前に進む。
そしてその一つ一つに感謝の気持ちを忘れないこと、とにかくそれを少しずつ積み重ねていくことです。

–  ありがとうございました!

 
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コンセプト
これからの時代、共感という言葉が人々をつなぐ一つのキーワードになると考えています。人として生き方や価値観に共感できる人たちと一緒にビジネスをしたい、そういう人たちのサービスを使いたいと思う人がより増えてくることでしょう。
当メディアでは、どんな人生観をもった人がどんな想いで、サービスを提供しているのか、そんな観点から取材をし、記事にまとめています。