セルマネジメントのあれこれ

基礎能力がすべて。それ以外の能力はないと思う。

基礎能力がなければそれを補うためにとにかく準備を怠らないこと、それを続けていれば基礎能力はあがります。基礎能力が高くなれば準備と生産量のバランスに変化が出て、より効率的な生産ができるようになると思います。

1.基礎能力以上の力は発揮できない

「その人にとっては普通なことだが、相手にとってみれば専門的で自分にはできないようなこと」それが仕事だと思います。仕事をしている全ての人がその人にとっては基礎能力だが、他人からすると何かしらの専門能力・ノウハウであるような持っているはずです。そしてそれは日頃の鍛錬の上に成り立つものであって、急に120%の結果を出したいと思っていても出ません。

人は基礎能力が全てではないかなと最近思うのです。

格闘ゲームとかだと、“気が溜まる”などの特定の条件下でありえない技を出せたりすることがありますが、実際にそんなことはないと思います。今の力が100なら出せる力は100以下でしかないと思います。

ちなみに武井壮さんのラジオ番組でこんなやりとりがありました。
総合格闘技の試合が1週間前に迫ったリスナーが自分の力を1000%出すための方法を質問したところ、武井壮さんの回答がこちらです。

今100しかないものが1000出るわけがない。

中略

1週間前なんて俺、何も考えていないですよ。
1週間前になる前までに猛烈に考えてますよ。

当然そうですよね、としか言いようがないのですが、結構直前になって「あれやっていれば」みたいなことはよくあるのかなと思います。でも基礎能力が100なら100以下が出せる力です。普段から自分の基礎能力がどのくらいあるのかを把握して、自分の目指すところとのギャップを正確に理解しておけば、努力を積み重ねるモチベーションにもなると思います。

2.基礎能力をあげることで準備と生産量のバランスを変える

セミナー経験値が少ない人がセミナーをするときは、5時間ぐらいかけてリハーサルをやるでしょう(そんな話を聞いたことがあります)。それとは対照的にこれまでセミナーを何十回とやってきた人は、リハーサルなしでも全然高いクオリティのセミナーができます。

「秒速で1億稼ぐ」で有名な与沢さんは3時間レベルのセミナーを全くリハーサルなしでやっていたそうですよ。そしてその動画はYouTubeで公開されているんですよね。見ましたが、リハーサルなしでこのレベルは凄いなというのが感想でした。「朝まで酒飲んでいて動悸がやばいんですよね」と言いながらセミナーしている動画です…。その発言には問題が若干あるようにも思いますが、体調がよくなくてもこれだけのセミナーやるんだから凄いよなという関心をしてしまいました。

自分とリアルで繋がっている人を見ていても、リハーサルなしでここまでやれるのかというようなセミナーだったり、とっさのことに対する(例えば専門的な質問をされるなど)対応能力に優れている人はたくさんいます。プロというのはこういうことを言うんだろうなと思って話を聞いたり、見たりしています。

仕事をするならそういう蓄積できるやり方がいいと思うんですよね。セミナーで毎回リハーサルに5時間かけるのは大変かもしれませんが、経験を積んで自分のリソースや対応能力値が増えた時に、5時間が1時間になり、限りなくゼロでもプロのクオリティが出せるたら、それは効率的ですし、仕事はそういうやり方でやるべきかなと思っています。

最初は基礎能力を補うための事前準備に時間をかけるべきですが、基礎能力があがってくると準備を少なくしていき、生産量を増やすことに時間を使えるようになります。準備は基礎能力を補完し、基礎能力は生産量を変えるものです。

3.ノウハウが体系化されているか

基礎能力の効率的なあげ方の一つはノウハウが体系化されているかどうかだと思います。毎回仕事のたびに「あれはどうするんだっけ」「これはどういう流れにすべきだっけ」というのは非効率。会社だとすべての作業が体系化されているようなところも多いのではないかと思います。僕の前職もそうでしたね。資料は全部フォーマットが決まっていて、決済ルートは案件の性質ごとに違いますし、僕が当時社内でやっていたアイデア出し系の会議では会議とその後の流れは全部決めていました。

そういうノウハウの体系化がその会社やヒトの基礎能力になるんだと思います。そういった意味で大企業というのはすごいなといつも思います。誰がやってもある一定以上のクオリティで物が仕上がるわけじゃないですか。

トヨタ自動車の生産の考え方にもそれはあります。“標準化”という言葉がトヨタにはありますが(トヨタ発祥の言葉かどうかはわかりません。製造業では一般用語?)、平たくいうと、能力の差に関わらず誰もがその通りにできるようにするというです。企業の仕組みの中にノウハウが標準化されていれば、一定クオリティ以上のものは常にできます。ここがしっかりしている企業は基礎能力が高いということになります。

4.自分が自信を持って言い切れるぐらいにやったか

フリーランスや小企業など、個人レベルの仕事がものを言う場合には、基礎能力があっても自信がなければ能力に見合った成果が得られないこともあります。細かい話をすると、この自信も基礎能力の一部ということができるかもしれませんが、ここでは分けて考えます。

この辺りついて、武井壮さんが興味深いことを言っています。

やっていないというのは不安、
というか負ける(できない)のがわかっている。

中略

ただそれまでに1分もたるまずに、毎日100%できるための準備をする。24時間すべてのそこに向かわせたやつ(目標に向かって努力できた人)が初めて不安がなくなる。

そしたら俺もうこれ以上できないんだから負けても(できなくても)仕方がないと思える。自分には100%勝ってきたからこれで負けたら相手の方が自分より始めるのが早かっただけ。

やっていないのは不安材料にしかならないですよね。これに僕の個人的な考えを付け加えるなら、こうです。

“やっている人とやっていない人が同じ場を経験したとき、やっている人の方がより大きなフィードバックを得られるため、成果だけではなく成長度合いにも差が出る。

5.まとめ

「自分ならここまでできる」と自分を鼓舞することは大切です。ただ、鼓舞することで基礎能力があがることはありえないと思います。基礎能力は毎日訪れる24時間を自分がどう使っていくかで、積み上がるスピードや質が変わってきます。毎日が基礎能力の向上のチャンスです。

基礎能力を補うためにとにかく準備を怠らないこと、それを続けていれば基礎能力はあがり、毎日がより生産的になると思います。

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