セルマネジメントのあれこれ

早起きがもたらす幸福感の効果

早起きする人たちは1日を常にリードする人たちです。早起きすることで時間に対する感覚が変わり、精神的な幸福感だけでなく、実際の時間の使い方も良い方向に変わってきます。

幸せを手に入れるためには努力も必要ですが、日常のちょっとしたことが幸せを呼び込んだりします。幸せになるためにどれだけの労力をさくか、そんな幸せ効率について考えてみたときに、早起きがとても幸せ効率の高いものであることに気付かされます。

幸せ効率をあげるということは、いかにローコストで幸せを感じられるかということです。からだにもこころにもゆとりがあるとき、人は幸せを感じやすくなります。幸せには、物理的なものからくるものと、精神的なものからくるものの二つに大別されると思います。

物理的な幸せを得るためには、時間やお金がかかることが多いですが、精神的な幸せの中には、すぐに取り組めて結果が得られやすい幸せ効率の高いものもあります。それが早起きです。なぜ早起きが幸福感をもたらすのか、そしてどれほど幸せ効率の高いものか、ご紹介します。

1.早起きはゆとりをつくる手っ取り早い方法

早起きはゆとりを生み出します。夜更かししているときよりも、からだの調子はよくなりますし、こころにも余裕が出てきて、そのゆとり自体に幸せを感じたり、こころのゆとりから、日々小さな幸せに気づきやすくなります。

僕はもともと夜型で、深夜の3時まで起きていることは普通でした。夜中は自分の世界に入りやすく、色々集中して取り組める感覚があったので夜型が最高だと思っていました。結構こういう人は多いと思います。ただ、確かに夜中のパフォーマンスは良かったのですが、他の時間帯に問題が生じていました。昼間は体がだるいですし、朝もギリギリに起きたり、休みの日は朝日が完全に昇り切ってから目が覚めたり、1日を通していい状態とは言えませんでした。

それでも、夜になると“これからが本番”と言わんばかりに、作業に没頭していました。人はいつ睡眠をとるかということに関わらず、起きたときが1日の始まりで、寝る瞬間が1日の終わりだと認識しているでしょう。そして1日の中でできるだけ成果をあげたいと思っているはずです。

しかし、夜型の人は、その寝る直前に1日の最高パフォーマンスの時間帯がくるから寝ることができないのです。しかも、日中が調子悪かったとなればならおさ、挽回欲が出てくるでしょう。ただそれは翌日のパフォーマンスが落ちるという悪循環への誘いなのです。

自然のリズムに逆らうことなく、しっかり朝早起きして生活を送ることで、自分のパフォーマンスの平均レベルを底上げすることができます。もし夜型の生活で夜中のパフォーマンスには満足しているが、日中のパフォーマンスには不満があり、問題が生じているのであれば、生活習慣を改善して、平均的にパフォーマンスを底上げしていく必要があります。

僕は夜型生活をやめて、朝型生活にすることで、1日を通しての平均パフォーマンスはもちろん、夜中の最高パフォーマンスを別のところで体験することができました。それが朝6時〜9時の間です。これはもちろん個人差がありますが、朝一の時間帯の集中力は誰しもが経験したことがあると思います。夜中のパフォーマンスを朝に移動して、他の時間帯のパフォーマンスも良好になったので、1日がとても充実するようになり、その生活スタイル自体に幸せを感じるようになりました。

2.早起きをすることで、1日のスタートのあり方が変わる

夜更かしすることで、起床が遅くなるので、ちょっと1日を無駄にしたという嫌悪感から1日がスタートします。そして、無駄にした時間を取り戻そうという感覚で1日、何かに追われる感覚で過ごしていました。

朝6時前後に起きる朝型に変えたところ、1日のスタートが朝早い時間になり、スタートダッシュを決めたような気分になります。起きてから顔を洗い、コーヒーを入れて、少し落ち着いてもまだ朝6時半とかです。鳥のさえずりが聞こえ、ベランダから朝日が降り注ぐこの早朝の時間帯は、とても晴れやかな気分にもなります。

夜更かしをしていたころと比べ、時間を得をした気分で1日がスタートしますので、その分こころにゆとりが出てきます。そして早朝からその日のうちにやるべきことを一気に集中してダーっとやると午前中には物事が結構進んでいて、気持ちがいいものです。

早起きというバイオリズム的な要因からだけではなく、達成感という点からもモチベーションが高くなり、夜型だったころはモチベーションが保てなかった昼間も、いい感じでモチベーションが持続します。

夜型が1日が追われるところからスタートするのに対して、早起き型は1日をリードした形でスタートでき、それは1日中自分の中に優越感を与えてくれます。これが早起きによって1日のスタートのあり方が変わる最大のメリットです。

3.「時間がもうない」から「まだ時間がある」に変わる

夜型だと「夜中に時間をつくる」という感覚になりやすいですが、朝型になると「夜に時間があまる」という感覚になります。個人で仕事をやっている人であれば、夕方に仕事を切り上げる、なんてこともできます。もちろんお客様の対応は必要ですが。

早起きをするということは、夜は早めに寝るので1日の中で起きている時間は変わりません。ただ、前章でも書いたように、毎日追われて過ごすか、一歩進んでいる気分で過ごすかが圧倒的な気分の違いを生みます。お昼に飲むコーヒー1杯にも違いは出てきます。

「今日はもうこれだけのことをやった」という感覚でコーヒーを飲むか、「やばい、まだあれもこれもやらなくちゃー」という感覚でコーヒーを飲むか。。前者はコーヒー一杯がとても優雅に感じられますよね。早起きは全てをポジティブ思考へと変えてくれる魔法の力なんです。

皆さんも経験があるんじゃないかと思いますが、夕方5時とかから飲むと、ものすごく時間を得した気分で飲めるので、ビール一杯の味わい方が違いますよね?飲み会も21時ぐらいには終わり、余裕で帰宅して、ゆっくり就寝準備ができます。時間に対するゆとりという意味ではこれと同じことですし、結果的にそれがこころのゆとりになり、それ自体に幸せを感じることができます。

4.緊急ではないが重要なことを攻略しやすくなる

ところで、やることはその重要性と時間軸で以下の4つの象限にわけられることはよくご存知ではないかと思います。

第1象限:緊急かつ重要なこと
第2象限:緊急ではないが重要なこと
第3象限:緊急だが重要ではない
第4象限:緊急ではなく重要でもない

この中でも、自主的に取り組まない限り永久にやらないものになってしまう、かつ、それが破滅的な大ダメージを自分に及ぼすのが第2象限です。重要ではあるが急ぎではないため、他の緊急案件に時間を割いてしまい、ほぼこの第2象限に手がつかない日々が続きます。自分が誰かの管理下にいる場合は、まだしも、そうでない場合、例えば独立しているとか、自主的に取り組んでいるプロジェクトの場合になんかは陥りやすいです。

朝早起きすることで、不思議とこの第2象限が比較的取り組みやすくなります。始業から終業までは電話やメール対応、会議、他部署からの内線、上司からの報告書の催促など、強制的にやらなくてはいけない仕事が多くなります。終業した後は明日の準備やらで忙しく、結局夜遅くにようやく第2象限の仕事ができるとなったときには疲れ果てていたり。

パーキンソンの法則をご存知でしょうか?「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」というものです。人は時間があればあるだけその仕事に使っちゃうわけですね。だいたい緊急なことや、必ず今日やらなければならない仕事で、その1日を使ってしまい、第2象限の仕事をやる時間はなくなってしまいます。

ただこの第2象限こそ一番気をはっていないといけない仕事なのです。朝早起きして誰の束縛もない時間に仕事を始めると、この第2象限に時間をあてることができます。1日24時間は変わりませんが、パーキンソンの法則によれば、残りの時間で必要なタスクをこなせることになります。

5.まとめ

早起きは、バイオリズム的にも、精神的にも、毎日の幸福感や充実感をより高みにあげてくれます。夜型の人は朝型に修正するまで苦労するかもしれませんが、その気になれば2~3日で朝型に変えられるはずです。そして一度朝型で習慣化できれば、毎日が劇的に変わります。



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プロフィール

田中亮行
田中亮行
「やりたいことをやれる自分になりたい」そのために必要なことが“セルフマネジメント”だと考え、日々研究するようになりました。このブログはそんなセルフマネジメントについてアウトプットする場として作りました。
普段は企業のホームページのコンサルティングやデザイン・開発をしています。
ソーイ株式会社 代表取締役
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